“金メダルに恋した14歳” スケボー吉沢恋、相模原へ凱旋「楽しくすべれることがうれしかった」
パリ五輪でスケートボード女子ストリートの金メダルを獲得した吉沢恋が地元の相模原市に凱旋して金メダル報告会を行った。
吉沢は大技を決めて世界の頂点に立ち、初出場のオリンピックで金メダルを獲得した喜びを語った。
吉沢の練習量や成長過程、市長による支援計画など、吉沢恋のストーリーを紹介。
パリ五輪でスケートボード女子ストリートの金メダルを獲得した吉沢恋が8月17日、地元の相模原市に凱旋して金メダル報告会を行った。
ベストトリックで大技「ビッグスピンフリップボードスライド」を決め、“金メダルに恋した14歳” の名実況とともに世界の頂点に立った。金メダルを首にかけた吉沢は「今回、パリオリンピックのスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得することができました。応援してくださった皆様ありがとうございます」と挨拶。
決勝での手応えを「他の選手もすごく上手だったので、最後の最後まで逆転される可能性があった。最後まで “いける” と思った瞬間は少なかった」と振り返り、初出場のオリンピックに「たくさんの人たちに見られる緊張はあると思うんですけど、それよりも楽しくすべれることのほうが自分としてうれしかったし、何よりライバルであるけど友達と一緒にオリンピックという舞台ですべれることのほうが楽しかった」と喜んだ。
スケートボードを始めたきっかけは7歳の頃、同市の小山公園でスケートボードを始めた兄についていったこと。「最初はすごく難しいし、転んだら痛いし、結構嫌いだった。やっていくにつれて、大会とかで優勝できるようになると楽しいなと思うようになった」といい「ケガしてしまったとか、何時間やってもメイクできない時はやめたいなと思ったこともあります」と正直な気持ちも明かした。
スケートボードを始めたきっかけは7歳の頃、同市の小山公園でスケートボードを始めた兄についていったこと。「最初はすごく難しいし、転んだら痛いし、結構嫌いだった。やっていくにつれて、大会とかで優勝できるようになると楽しいなと思うようになった」といい「ケガしてしまったとか、何時間やってもメイクできない時はやめたいなと思ったこともあります」と正直な気持ちも明かした。
普段の練習量は「平日は3時間くらい、土日は5～6時間。ただひたすら同じ技やセクションに立ち向かっていく」と吉沢。
所属先のスケートボードショップ「ACT SB STORE」の寺井裕次郎さんは「恋ちゃんのすごいところは長時間、同じことを反復して練習できること。他の人が1カ月でできる技が、恋ちゃんは半年かかるくらい技を覚えるスピードは遅かったけど、6カ月ずっとその技を続けて練習できることが彼女をここまで連れてきた」と驚くと「うーん、できないからやってたら半年経っちゃったみたいな」と飄々と答えて笑わせた。
同市の本村賢太郎市長は、7月に行なった壮行会で吉沢から直接「私が金メダルを取ったら屋内練習場を作ってほしい」とリクエストを受けたエピソードを明かし「今、市役所の若手職員で夢COCOプロジェクトというチームを作り、ハード面とソフト面から応援するための協議を進めている」と報告した。
