来季のモトGPクラス昇格の小椋藍、『ホンダ』か『アプリリア』か『モト2継続』か…「めちゃめちゃ悩んだ」「今はモト2に集中」

AI要約

小椋藍(23)がMSIで戦うモト2の初日フリー走行をトップで発進し、トラックハウスレーシングへの移籍経緯や今後の展望について語る。

小椋はアプリリアのサテライトチーム「トラックハウスレーシング」への移籍を決断した経緯や理由、トラックハウスとの交渉、来季からの準備などについて語る。

小椋はモトGP参戦を決めた経緯やチームメイトラウル・フェルナンデスに対する意識、来季への気持ちなどについて率直に語る。

来季のモトGPクラス昇格の小椋藍、『ホンダ』か『アプリリア』か『モト2継続』か…「めちゃめちゃ悩んだ」「今はモト2に集中」

◇WGP 第11戦 オーストリアGP フリー走行 16日

レッドブルリンク ペン&カメラ=遠藤智

◇「トラックハウスレーシング」移籍経緯などインタビュー

 開幕前日に来季のモトGPクラス昇格が発表された小椋藍(23)が、MSIで戦うモト2の初日フリー走行をトップで発進した。前日は最高峰クラスの公式会見にも出席し、一足早くモトGPライダーとして“デビュー”。そんな目の回る1日を過ごした小椋を直撃し、アプリリアのサテライトチーム「トラックハウスレーシング」への移籍を決めた経緯や今後の展望などを聞いた。

 -モトGP参戦を決めたのはいつ?

 小椋「(前半戦最後の第9戦)ドイツGPを終え、夏休みで帰国した7月中旬。わりと早い時期に決断した。トラックハウスからオファーを受けたのは(今季2勝目を挙げた6月下旬の)オランダGP後。既にホンダからもオファーを受けていて、結論を出さないといけないタイミングだった。『ホンダ』『アプリリア』『モト2継続』で、めちゃめちゃ悩んだ」

 -アプリリア(トラックハウス)に決めた理由は?

 「『モト2でチャンピオンを取れるとしたら今年かな』と思っていたタイミングで、トラックハウスからオファーを受けた。モト2でやりきれたら(王者になれたら)、極端な言い方をすれば『モトGPはどこのメーカーでもいい』と思っていた。でも、『選べるのなら選びたい』という気持ちもあった」

 -誰かに相談した?

 「いつもは全く誰にも相談しない。でも、今回は自分で考えても結果が出なかったし、さすがに人の意見を求めた。父親(正治さん)と、パドックで信頼を置いている人に相談した」

 -トラックハウスとの交渉は?

 「昨年の夏から、スペイン人のジョルディ・ポンスさんにマネジャーをしてもらっている。自分がオファーを受けて、それから先はトラックハウスとマネジャーとの話し合いで決まった。サインしたのは(前戦)イギリスGPが終わってから」

 -来季から乗るアプリリアの印象は?

 「アプリリアという会社の印象は、まだない。コース上では、ドゥカティの次くらいにくるバイクじゃないかな」

 -今年でモト2は4年目。一緒に戦ってモトGPに昇格した選手のうち一番意識しているのは?

 「断トツで(来季チームメートの)ラウル(フェルナンデス)。モトGPではラウルがちょっと苦労していたり、(昨季王者のペドロ)アコスタがすごく速かったり。難しさというか、『モト2とは違うものを求められるカテゴリーなのかな』と思っている」

 -来年に向けて新しく何かする?

 「今はモト2のことしか考えていない。体づくりに関しては、実際に(モトGP車両に)乗ってみたときに、必要なことをやっていきたい」

 -23歳にしてレースキャリア20年。いよいよ来季からモトGPにチャレンジする。

 「そうですね、いよいよ。小さいころはモトGPなんて考えたこともなかった。モト3を走るようになってから現実的になってきたけど…。今は残り10戦のモト2のことだけを考えたい。というか、モト2のことしか考えていない」

 -来季の発表があって、会見も終わった。今の気持ちは?

 「決めるまではすごく悩んだけど、決めちゃった後はすごく楽になれた。(これからは)今までと同じ気持ちでレースに挑むだけ。実際、イギリスGPも今大会も同じ(気持ち)。レッドブルリンクではこの数年ずっと(過去4年連続)表彰台に立ってきた。(今年も)そういうレースがしたい」