強豪校10番、J誘いも「自分は大したことない」 大物18歳に衝撃…諦めた高卒プロ「こんな違う」

AI要約

布施克真は高卒プロと大学進学の選択を迷いながらも、大学進学を決断した経緯を持つ選手だ。

布施はフィジカル、運動量、読み、パスセンスなど優れた能力を持ち、U-18日本代表として活躍している。

布施はJクラブからの興味を受けつつも、大学での成長を重視し、プロ選手としての土台を築いてからのプロ志向を示している。

強豪校10番、J誘いも「自分は大したことない」 大物18歳に衝撃…諦めた高卒プロ「こんな違う」

 高3の夏。この時期は進路に迷う時期だ。高校サッカーに打ち込む選手たちの中で、高卒プロか大学に進むかの選択で揺れ動く選手も少なくない。U-18日本代表で、日大藤沢のボランチで10番を背負うMF布施克真は、この2択に対して昨年の段階で1つの結論を出した。

「高卒プロになってもBチームで試合に出られなかったり、練習試合でしか経験を積めなかったりする人もいる。そういう現実に加え、自分の実力、現在地をしっかりと見つめ直したうえで、僕は大学でしっかりと力を積み上げてからプロの世界にチャレンジするべきだと考えました」

 布施はフィジカルが強く、運動量も豊富で、鋭い読みを駆使してボールを奪い取る技術に長けている。パスセンスやキープ力もあり、ボールを受けてからのゲームメイク力は高いものがある。チームのために汗をかけて、かつ攻守をつなぐパイプ役もできて、リズムも作れるチームの心臓として高2の頃から評価を高めてきた。

 昨年11月のU-17ワールドカップ(インドネシア)のメンバーに安定感を買われて選ばれると、選手権にも注目選手として出場。今年は「世界で戦うためにはもっとフィジカルが必要だと感じた」と筋トレを重点的に行い、かつ身長も伸びたことで、より屈強なボールハンターとして存在感を放っている。

 今年8月に行われた和倉ユースサッカーフェスティバルでは全国の強豪校、強豪Jユースを相手に激しい球際と鋭いインターセプト、奪ってからの展開力を存分に披露して優勝の原動力となった。8月22日から始まるSBSカップ国際ユースサッカーに出場するU-18日本代表にも選出されるなど、高卒プロも十分に狙えるタレントだ。

 実際に彼に興味を示していたJクラブは複数あった。しかし、前述したとおり彼は早々に大学行きを決断した。

「そもそも日藤に入った頃はまさか自分がプロに興味を持ってもらえる選手になるなんて思ってもみませんでした。有難いことにJクラブから練習参加のお声掛けはいくつかいただいていたのですが、今の僕はやっぱり焦らずに大学でフィジカルや技術、周りとのコミュニケーション力に加えて、サッカーを多角的な視点で見ながら学ぶことで、プロで戦える土台を築いてからでも遅くはないと考えました」