石橋、初出場でベスト8ならず アルプスでは2千人超が応援 全国高校野球選手権第10日

AI要約

栃木県代表の石橋が青森山田に5-0で敗れ、初出場でのベスト8進出はならなかった。

2千人以上が台風7号の影響を押して応援に詰めかけたが、石橋打線は得点の好機を活かせず。

生徒会長兼応援団団長の高垣天音さんがチームを熱く応援し、試合終了まで逆転を信じ続けた。

石橋、初出場でベスト8ならず アルプスでは2千人超が応援 全国高校野球選手権第10日

第106回全国高校野球選手権大会第10日の16日、栃木県代表の石橋は第3試合(3回戦)で青森山田(青森)と対戦し、0-5で敗れた。初回に2点本塁打で先制を許し、その後も相手打線を封じることはできなかった。石橋打線も得点の好機を何度も作ったが、あと1本が出なかった。初出場でのベスト8進出はならなかった。

台風7号の影響で交通網が乱れる中でも、石橋を応援しようと、2千人以上が三塁側アルプススタンドに詰めかけた。

120人以上の応援団を束ねる団長は生徒会長も兼ねる3年の高垣天音(あまね)さん(18)。生徒会長が応援団長を務めるのは同校の伝統だという。高垣さんは「チャレンジャー精神を忘れないようにしたい。空気を持っていけるような応援をしたい」と意気込んだ。

その言葉通り、一回表の攻撃から、天にもとどろくような演奏と声援を球場内に響かせた。一回裏に先制されても変わらず、むしろ大きくなる応援の声量と熱量でチームを鼓舞し続けた。

味方の守備にも大きな声でエールを送る。二回で3点を奪われたビハインドの状況でも、「まだまだひっくりかえせる点差だと思っている」と高垣さんは前向きな姿勢を崩さない。「選手がもっとよいプレーをできるようにもっと大きい声を出していく」と誓った。

試合は0-5で敗れたが、応援団は九回表、石橋の最後の打者がアウトになるまで、チームの逆転を信じて声を張り続けた。(梅沢直史)