菊池、劇的勝利呼ぶアーチ 特別な日、白星で飾る―プロ野球・広島

AI要約

九回、1死一、二塁で菊池が劇的な本塁打を放ち、広島が勝利。

菊池は七回にも二塁打を放ち、通算300二塁打を達成。

新井監督も興奮し、「特別な日に勝ててよかった」とコメント。

菊池、劇的勝利呼ぶアーチ 特別な日、白星で飾る―プロ野球・広島

 1―3で迎えた九回。

 1死一、二塁で打席に入った広島の菊池はファウルで粘った末、甘めに来た5球目を振り抜いた。打球は大きな弧を描き、左翼席に吸い込まれる。本拠地は大歓声に包まれ、本塁付近で待ち受けていた新井監督とがっちりと抱擁。喜びを分かち合った菊池は「感無量。うまく(バットに)乗ってくれた」と顔をほころばせた。

 自身は七回、左越えの二塁打で通算300二塁打を達成。13年目の34歳は、遊撃矢野との鉄壁の二遊間を支えるだけでなく、本塁打もこれでチームトップに並ぶ7本とするなど、長打力も光る。

 「体が元気だし、歴代の監督に使っていただいた。サポートしてくれたみんなに感謝したい」。新井監督は「ツボにはまったらホームランになる。(九回も)できれば本塁打が最高なんだけどな、と期待して見ていた。興奮した」と目を細めた。

 この日は核兵器廃絶と平和を願う「ピースナイター」として開催された一戦。それだけに、菊池は「特別な日にこういう勝ち方ができてよかった」とほっとした表情。劣勢をひっくり返す劇的な勝利で、9連戦を締めくくった。