【クラスターC】〝巨漢〟ドンフランキーが自身最高馬体重607キロで貫禄V 池添「力通りならと思っていました」

AI要約

台風5号の影響で順延された盛岡競馬場で行われたJpnⅢクラスターCで、1番人気のドンフランキーが逃げ切り勝利。馬体重607キロでの最高体重で優勝し、1分10秒0のタイムでゴール。

ドンフランキーはハナを奪い、クロジシジョーをハーフ馬身差で制してリベンジを果たした。勝利騎手池添は「結果を出さないといけないと思っていた」とコメント。

レース延期の影響で調教が制限された中、ファンの声援を受けつつ巨漢馬ドンフランキーは過去最高体重で勝利。次なる目標はブリーダーズCで世界の舞台に挑む意気込み。

【クラスターC】〝巨漢〟ドンフランキーが自身最高馬体重607キロで貫禄V 池添「力通りならと思っていました」

[JpnⅢクラスターカップ=2024年8月14日(水曜)3歳上、盛岡競馬場・ダート1200メートル]

 台風5号の影響で順延となり、14日に盛岡競馬場で行われたJpnⅢクラスターC(盛岡ダート1200メートル)は、1番人気のドンフランキー(牡5・斉藤崇)が逃げ切った。馬体重607キロでの勝利は、自身の過去最高馬体重での優勝となった。勝ちタイムは1分10秒0(重)。

 先行争いを制して、ドンフランキーがハナを奪う。馬場の内を開けつつ先頭をキープし、マイペースに持ち込むと、2着クロジシジョーの猛追を半馬身差しのいだ。

 勝利へと導いた池添は「人気になっているのは分かっていたので、結果を出さないといけないと思っていました。ホッとしました」と肩をなでおろした。

 昨年はリメイクに2馬身半差をつけられての2着。今年は昨年の雪辱を果たした。「昨年は悔しい2着でした。斤量は昨年よりも重かったけれど、力通りならと思っていました。ハナを切る馬なのでスタートだけ集中して、あとは自分のレースに徹しました」と振り返った。

 この日の馬体重は607キロ。巨漢として知られる同馬にとっても過去最高馬体重での優勝に、SNS上には馬体重に関する書き込みが多数上がった。池添は「台風でレースが延期になって、月・火と調教ができなかった。その分、大台に乗っていましたが、返し馬では状態がいいと思っていました」と笑みを浮かべた。

 台風で順延になったにもかかわらず、盛岡には多くのファンが集結。レース後の勝利騎手インタビューでは、「謙ちゃーん」^ありがと~う」などたくさんの声援が飛んだ。盛岡から札幌への移動で時間に限りがある中でも花束を投げるなどファンサービスに余念がなかった池添。「月曜日の開催だったら全員にサインをしようと思っていたんですが、今日は時間がなくて…。またいつかサインしに来ますから!」と盛岡競馬場に集まったファンに約束して競馬場を去った。

 次なる目標は世界の大舞台。レース前から今年の秋の目標は、11月2日の米GⅠブリーダーズCスプリント(デルマー競馬場、ダート1200メートル)と明言していたが、レース後には改めて「ブリーダーズCに行きたい」と斉藤崇調教師。昨年はクラスターC2着から転戦した東京盃でレコードV。今年も盛岡からさらなる飛躍を遂げてみせる。