JRAから復帰の小牧太がいきなり園田で勝利 「新人だけど新人じゃないんで(笑い)」

AI要約

小牧太が復帰初戦で古巣園田競馬場で白星を挙げる。

小牧太とエイシンジェットが見事なレースを見せ、勝利を収める。

息子の小牧加矢太騎手も父の勝利に感動し、園田競馬場は独特の盛り上がりを見せる。

JRAから復帰の小牧太がいきなり園田で勝利 「新人だけど新人じゃないんで(笑い)」

 14日の園田競馬2RでJRAから兵庫競馬への復帰初戦を迎えた小牧太(56=中塚)がいきなり見せた。1番人気のエイシンジェット(牝4・渡瀬寛)に騎乗すると、強気の2番手から正攻法で快勝。千両役者らしい巧みなレース運びで古巣初戦を白星で飾った。

 小牧太は「だらーっと走る馬と聞いてたんですが、うまくゲートを出て2番手に行けたのが大きかった。相手は(逃げた)9番だと思ってたのでスムーズに運べました。一つ勝ててやれやれです。でも、ホッとしたというよりこれからだなという気持ちが強いかな。欲を出さずに目の前のレースに集中して、人気の馬はしっかり結果を出したいですね。新人だけど新人じゃないんで(笑い)」と安どの笑み。続けて「ここ数年くすぶっていた思いをここ園田で晴らしたい」と力強く前を向いた。

 一方、エイシンジェットを管理する渡瀬寛調教師(43)は「馬のクセをちょっと伝えたぐらいで僕みたいな若造が指示なんてできませんよ(笑い)。厩務員時代にたくさん乗ってもらって、たくさん勝ってくれました。調教師として最初の1勝に貢献できて光栄です」と胸を張った。

 また、早朝に調教をこなして駆けつけた息子の小牧加矢太騎手(27=栗東・音無)は実父の勇姿に「JRAでラストを飾って、園田のスタートで勝つあたりさすがだなと。なんか感動しました」と感慨深げ。連日の猛暑にもかかわらず、お盆開催で盛況の園田競馬場は独特の盛り上がりに包まれていた。