高校野球の”スター”に…夏の甲子園で覚醒した現役戦士(3)”控えピッチャー”からドラ1に!?

AI要約

今井達也は甲子園で活躍し、埼玉西武ライオンズへのドラフト1位指名を勝ち取った投手だ。

高校時代はコントロールに苦しみつつも、力強い速球を武器に活躍し、チームに大きく貢献した。

夏の甲子園大会では13奪三振完封勝利を飾り、自己最速152㎞をマーク。全国制覇に貢献し、プロ入りへの道を切り開いた。

高校野球の”スター”に…夏の甲子園で覚醒した現役戦士(3)”控えピッチャー”からドラ1に!?

 第106回全国高等学校野球選手権大会が8月7日から阪神甲子園球場で開催。深紅の大優勝旗をかけて、熱戦が繰り広げられている。例年プロ注目の逸材が実力を示す一方で、圧倒的な活躍を見せ、一躍ドラフト候補に名乗りを上げる選手もいる。今回は、夏の甲子園で覚醒した現役プロ野球選手を紹介したい。

投打:右投右打

身長/体重:180㎝/70㎏

生年月日:1998年5月9日

ドラフト:2016年ドラフト1位

 第98回大会で甲子園優勝投手に上り詰めたのが、埼玉西武ライオンズで活躍を続ける今井達也だ。

 今井は、力強い速球を武器に2年夏の栃木県大会でベンチ入り、下級生か才能の片鱗を示していたが、課題のコントロールに苦しみ、甲子園大会ではメンバーから外れるなど悔しさを味わった。

 新チームでは主戦を担うも、3年春の県大会では背番号「1」を入江大生(現横浜DeNAベイスターズ)に譲り、登板機会なしに終わる。それでも、3年夏の県大会ではエースの座を奪還。夏の甲子園出場を勝ち取ると、初戦の尽誠学園(香川)戦で、13奪三振完封勝利を飾った。続く花咲徳栄(埼玉)戦では、自己最速を更新する152㎞を計測するなど潜在能力を遺憾なく発揮。

 勢いのままに決勝へ進むと、北海(南北海道)との決勝戦も9回を1失点で投げ切り、作新学院の54年ぶり全国制覇に大きく貢献した。今井は全5試合(41回)を投げ、イニングを上回る44奪三振、防御率1.10(失点6、自責点5)をマーク。すべてのゲームで150㎞を計測するなど文字通り覚醒し、ドラフト会議では西武から単独1位指名を受けた。