「夢をかなえる原動力は怒りでした」韓国バド金メダリスト協会批判で大騒動に 「待機しろと」会見も欠席で騒動長期化も

AI要約

パリオリンピックのバドミントン女子シングルスで金メダルを獲得した韓国のアン・セヨン選手が、自身の負傷に対する対応に失望し、韓国バドミントン協会を痛烈に批判している。

アン選手によるバドミントン代表チームへの非難に対し、協会は反論したものの、両者の主張が食い違っており、騒動が続いている。

過去の負傷の治療や様々な問題が発端となり、金メダル獲得後のアン選手の爆弾発言や会見欠席など騒動がさらにエスカレートしている。

「夢をかなえる原動力は怒りでした」韓国バド金メダリスト協会批判で大騒動に 「待機しろと」会見も欠席で騒動長期化も

パリオリンピックのバドミントン女子シングルスで金メダルを獲得した韓国のアン・セヨン選手(22)が、過去の自身の負傷に際しての対応について、「とても失望」と韓国バドミントン協会を痛烈に批判。韓国で大きな騒動となっている。

協会は10ページにわたる資料でアン選手の主張に反論などするも、両者の主張は食い違っていて、オリンピック閉会後も両者の攻防はしばらく続きそうな状況だ。

騒動の主役は、バドミントン女子シングルスで金メダルを獲得したアン・セヨン選手(22)。

シングルスでは、韓国バドミントン史上28年ぶりとなるオリンピックの金メダリスト誕生に、アン選手だけでなく観客席も大興奮だった。

しかし、試合後に行われたインタビューで一転、バドミントン代表チームを公然と批判したのだ。

アン選手:

私の負傷は思ったより深刻な状態だったのに、代表チームはとても軽いものだと判断したのです。その瞬間とても失望し、忘れる事ができません。

さらに、アン選手は一部メディアに対し、バドミントン協会の体制批判に加えて、次のような発言をしたという。

アン選手:

発言は、初めて代表に選ばれた時(2018年)から準備していました。私が目標を定めて夢をかなえる原動力になったのは、怒りでした。

現地メディアによると、バドミントン協会と代表チームに対する不信感が決定的となったのは、2023年に負傷した右ひざの治療についてだ。

バドミントン協会や代表チームは、アン選手のひざのけがの程度を軽傷と判断し、国際大会出場を推し進めたという。

しかし、実際の診断はオリンピックまでに完治が難しいというものだった。

他にも“信頼できない状況”がいくつか発生したことが、金メダル獲得後の爆弾発言につながったということだ。

さらに、騒動を一層エスカレートさせる出来事が決勝翌日に起きた。パリで行われた韓国メダリストたちの会見の場に、アン選手の姿がなかったのだ。

金メダリストであるアン選手の欠席理由について、バドミントン協会側は「個人的な問題」などと回答したが、その後、欠席したアン選手本人が「待機しろと言われていた」などと説明したと報じられ、騒動がさらに過熱した。

そうした中で、アン選手を含む韓国バドミントン代表チームが帰国。空港で待ち構えていた報道陣に対し、アン選手は騒動の発端となった発言の意図を次のように説明した。

アン選手:

私は戦おうとする意図ではなく、本当に競技だけに専念したい気持ちを訴えたく、このように理解してほしいという気持ちで申し上げたんです。

記者からの質問に応じ、「協会や所属チームとしっかり話す」などと話し、騒動は収束に向かうかと思われたが、記者が質問しているにもかかわらず、突然、関係者がアン選手の手を取り、連れ出したのだ。

2人の後を報道陣やファンが後を追い、空港内は騒然としたが、アン選手は立ち止まることなくバスに乗り、空港を立ち去った。

その後、韓国バドミントン協会は10ページにわたる資料でアン選手の主張に反論した。

韓国バドミントン協会:

協会で何か過ちをたくさんしたように見られていますが、報道資料を見れば理解できる部分が多いと思います。

22歳の金メダリストと協会側の食い違う主張。オリンピックは閉会したが、両者の攻防はしばらく続くとみられる。

(「イット!」 8月13日放送より)