甲子園クイズ4)阪神電気鉄道が経営しなかったことは?

AI要約

阪神電気鉄道による甲子園一帯の街づくりでは、電気や水道のインフラが整備されましたが、ガスは経営されていませんでした。

阪神電気鉄道は、甲子園球場を含むスポーツやレジャー施設を整備し、地下水による上水道も自社で造りました。

甲子園球場は開場当時から水洗トイレが設置され、先進的な施設として知られていました。

甲子園クイズ4)阪神電気鉄道が経営しなかったことは?

■問題

甲子園一帯の街づくりは、阪神電気鉄道によって行われましたが、つぎのインフラのうち、阪神電気鉄道の経営でなかったものは何でしょうか。

A:電気 B:ガス C:水道

■答え

B:ガス

■解説

 阪神電気鉄道は、1922(大正11)年、兵庫県から枝川と申川の跡地を購入しました。一帯を「甲子園」と名付けて、スポーツとレジャーが楽しめる街の開発を始めました。その第1号施設が、甲子園球場でした。海水浴場や遊園地、テニスコートなどのほか、住宅も建設。井戸の時代に、地下水による上水道を自社で造りました。

 阪神電車は日本で初めての都市と都市を高速で結ぶ電気鉄道だったので、電車で使う電気は自社の発電所で発電。余った電気を、まだランプの時代だった沿線の村々に供給しました。

 ちなみに甲子園球場には、24(大正13)年の開場当時から、水洗トイレがありました。まだ「ぼっとん」が当たり前の時代です。地下水を鉄筋コンクリート造のスタンドの4階に電気ポンプでくみ上げ、その水を全館に配水し、シャワーやトイレで使いました。甲子園球場は当時、ずいぶんと先進的な施設でした。(丸山健夫・武庫川女子大名誉教授)