「やるしかない。びびったら終わりだ」大牟田の織田照弓、大外刈りで柔道男子個人81キロ級V【全国高校総体】

AI要約

大牟田の織田が全国高校総体柔道男子81キロ級で優勝し、落ち着いた表情を見せる

織田は難敵との決勝戦を果敢な攻めで制し、狙った技で一本勝ちを収める

怪我から立ち直り、大会でチームに貢献し、常に冷静な姿勢で仲間と笑顔を見せる

「やるしかない。びびったら終わりだ」大牟田の織田照弓、大外刈りで柔道男子個人81キロ級V【全国高校総体】

 ◆全国高校総体 柔道男子個人(12日、大分市・レゾナック武道SC)

 勝利の瞬間、大牟田の織田(3年)は握りしめた右の拳を軽く上げるにとどめた。柔道男子81キロ級を制し、優勝旗を手にしても表情は変わらない。「自分の中で喜びの実感はあまり湧かない」と終始落ち着いていた。

 決勝で闘った栃木・白鷗大足利の中田は、この階級の全国選手権で2年連続準優勝している難敵。織田は「やるしかない。びびったら終わりだ」と自分を奮い立たせ、果敢な攻めで主導権を握った。ゴールデンスコア方式の延長となり、試合時間が7分を過ぎたところで大外刈り。狙っていた技で一本勝ちを収めた。

 5月の福岡県大会南部ブロック予選の男子81キロ級決勝で左膝の靱帯(じんたい)を損傷し、敗戦。それでも練習できなかった2週間で上半身と右の足技を鍛え、6月の福岡県大会を制して全国総体の出場権を得た。

 7月の金鷲旗は次鋒としてチームを3位入賞に導き、前日12日の団体戦でも準優勝に貢献。杉野監督は「常に冷静だし、焦らずに自分の仕事をやってのける。寡黙な男ですよ」と評する。ただ、閉会式後に仲間と記念写真を収めると、穏やかな笑みを浮かべた。(山崎清文)

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 川口克希(長崎日大3年、柔道男子90キロ級3位)「優勝を目指していたので正直悔しい気持ちもあるが、前回の5位から順位を上げられて、技術的にも精神面も成長できたと思っている」

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