さえた感覚、カヌーK1女子・鈴木(谷地)完勝 九州北部インターハイ

AI要約

全国高校総体(インターハイ)でのカヌー競技結果について報告。女子カヤックシングルの鈴木紅葉が優勝し、谷地も好成績を収める。

シングルやフォアなど複数の種目での結果を紹介。男子も一部競技で好成績を残す。

鈴木紅葉の優勝について、レースのハイライトや直前の心境などを詳細に紹介。

 全国高校総体(インターハイ)は9日、大分県豊後高田市真玉B&G海洋センターなどで5競技が行われた。カヌーはスプリント200メートルの各種目決勝が行われ、女子カヤックシングルの鈴木紅葉(谷地)が優勝した。学校対抗の女子で谷地が2位となった。=1、26面に関連記事

 女子カヤックフォアの谷地(鈴木、芦埜友彩、斎藤夏帆、工藤妃奈)は4位、同ペアの鈴木、斎藤(谷地)は6位だった。男子はカヤックペアの佐藤岳真、奥山昊己(寒河江)が4位、カナディアンシングルの伊藤直大(谷地)が6位。

 ボクシングの男子は、ライトフライ級の中谷丈一郎(日大山形)、ライトウエルター級の入沢大翔(酒田光陵)が3回戦に進んだ。

ハイライト

 最高のスタートダッシュで飛び出すと、最後まで先頭を譲らずにフィニッシュした。カヌースプリント200メートルの女子カヤックシングルで、鈴木紅葉(谷地)は優勝を確信して拳を突き上げ、2度雄たけびを上げた。「とても感覚が良く、スタートラインに立ったときに優勝する姿が見えた」。完璧なレースだった。

 7日に行われた500メートルのシングルは5位に終わった。「自分の実力では十分な結果だと思っていた」。200メートルはプレッシャーを感じず、楽しむことを最優先に臨んだ。

 これが奏功したのか、直前練習でスタートの動きを確かめるとパドルがしっかりと水をつかみ、いつも以上の加速ができる感覚があった。号砲前の心境は「緊張より、レースへのわくわくが勝った」。その感覚が間違っていなかったことを見事な結果で証明。芦野貴士監督は「ドンピシャのスタート、後半の伸び、全てが会心」と3年生をたたえた。

 200メートル、500メートルの女子カヤック全種目に出場し、4日間でこなしたレースは計17に上った。猛暑に見舞われ過酷な体力勝負にもなったが、「練習に比べればたいしたことない」と、晴れ晴れとした表情。これまで数々の全国優勝を刻んできた谷地の一員として、懸命に積んできた努力に裏打ちされた勝利だった。

谷地女子学校対抗2位、K4では総合力示し4位