東海大相模の「元気」な8番・柴田が新基準バットの夏1号「まさか自分がホームランを打つとは」【夏の甲子園】

AI要約

東海大相模の柴田元気(2年)が新基準バットの夏1号を放ち、試合に勝利した。

柴田は原監督のアドバイス通り、低い直球をしっかりと打ち上げ、ホームランを達成した。

柴田の活躍により、チームは全国制覇に向けて勢いづけを受けた。

東海大相模の「元気」な8番・柴田が新基準バットの夏1号「まさか自分がホームランを打つとは」【夏の甲子園】

◇12日 第106回全国高校野球選手権大会2回戦 東海大相模(神奈川)4―0富山商=甲子園

 大会19試合にして新基準バットの夏1号が飛び出した。東海大相模の8番、柴田元気(2年)が8回、低めの直球をライナーで右翼席へ突き刺した。「まさか自分がホームランを打つとは…。芯でとらえた、今までにない感触でした」。168センチ、75キロ。春の県大会以来のスタンドインで、公式戦3号。原俊介監督から「強く振るだけでなく、ボールをしっかりつかまえて低い打球を打て」と教わった通りの打撃を実践した。

 センバツで導入された低反発バットでのホームランは、ランニング弾を含めて春夏4本目だが、2年生が打つのは初めて。柴田は前夜、神奈川大会で横浜スタジアムのウイング席に特大弾を打ち込んだ2年生4番の金本に「あしたはおまえがホームランを打つ気がする」と伝え、発奮を促したといい、金本からは「何でおまえが先に打つんだよって、言ってやろうと思います」と苦笑いされた。それでも「調子を崩すまでは1番や2番も打っていた。びっくりしましたが、不思議ではない」とたたえられた。

 名前の通り「元気」が持ち味。「りゅうが」と命名される予定だったが、5歳上の姉が、弟の誕生に「元気だ、元気だ」と喜んでいるのを見て、両親が急きょ変えた。「『元気』で良かったです。ホームランボールは母にプレゼントします」。5年ぶりの甲子園で目指すは、小笠原慎之介(中日)を擁した2015年以来の夏の全国制覇。一発で貴重な追加点をたたき出した8番打者がチームを勢いづける。