【飛び込み】玉井陸斗の銀に寺内健さん「プレゼントをいただいた」両親は「感動で震えました」

AI要約

17歳の玉井陸斗が男子高飛び込みで銀メダルを獲得し、日本飛び込み界に歴史を刻んだ。

飛び込みのレジェンド、寺内健さんは玉井の強さを称賛し、その成長を目撃して感動した。

玉井は3年で銀メダルを獲得し、強さと緊張に打ち勝つ能力を示し、将来の期待が高まっている。

【飛び込み】玉井陸斗の銀に寺内健さん「プレゼントをいただいた」両親は「感動で震えました」

<パリオリンピック(五輪):飛び込み>◇10日◇男子高飛び込み決勝◇アクアティクスセンター

 玉井陸斗(17=JSS宝塚)が、日本飛び込み界に歴史を刻んだ。男子高飛び込み決勝で507・65点を記録し銀メダルを獲得。日本水連によると、飛び込みの日本勢初出場は1920年アントワープ五輪の内田正練。以来これまで誰も手にしていなかったメダルをつかみとった。日本を背負うエースは28年ロサンゼルス五輪で金メダルを狙う。

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 飛び込み界のレジェンド、寺内健さん(44)は率直に「強かった」と評す。同じ練習拠点で小さなころから玉井をよく知り、成長をみてきた。

 「オリンピックで(力を)出す強さは異常」。五輪6大会出場もかなわなかった夢の実現を目の当たりにし「ありがとうしかない」とたたえた。

 玉井は、東京五輪7位。3年で銀メダルまで駆け上がった要因を、寺内さんは「試合に強くなっている」と言う。「緊張しているのにあの動きができる強靱(きょうじん)さ。中国の選手が疲弊してる中でも、1人生き生き飛んでいた。明らかに今日の飛び込みの中で中心にいたのが玉井でした」。

 5本目でミスしても、最終6本目で99・0点を決められる。「相棒」と呼ぶほど信頼を置いている得意技5255B(後ろ宙返り2回半2回半ひねりエビ型)だとしても、メダルのかかる局面で決めきることは簡単ではない。

 「メダルを、という思いでやってきた。それが達成された。僕8月7日が誕生日なんですけど、少し遅れましたけど44歳のプレゼントをいただいた」。

 五輪舞台で主役級の飛び込みを見せた17歳。4年後、表彰台の中心で笑顔を咲かせる。

 ○…日本から見守った玉井の父隆司さんと母美里さんはマネジメント事務所を通じて「オリンピック銀メダルおめでとう! 最後までハラハラドキドキさせてくれてありがとう」とコメントした。「感動で震えました。試合を心底楽しんでいる陸斗を見れてよかったです」と大舞台で躍動する姿に感激し「コーチや常日頃お世話になっている方々に感謝して、今後も頑張ってください」とエールを送った。