【ロッテ】唐川侑己が本拠地で約7年ぶりの先発白星 輝きを取り戻すためにたどり着いた境地とは

AI要約

ロッテ唐川侑己投手(35)が6回4安打1失点と好投し、7年ぶりの本拠地先発白星を挙げた。

唐川は「これが最後」と意気込み、毎回後がないと胸に刻んで復活を誓っていた。

35歳の唐川はファンの歓声を浴びながら、苦しみながらたどり着いた喜びを感じ、野球少年のような表情を見せた。

<ロッテ3-1オリックス>◇10日◇ZOZOマリン

 背水の陣で復活を印象付けた。ロッテ唐川侑己投手(35)が6回4安打1失点と好投し、17年8月29日オリックス戦(ZOZOマリン)以来7年ぶりの本拠地先発白星をマークした。序盤3回は完全投球を披露するなど、安定感抜群のピッチングだった。毎回ある言葉を胸に刻んで復活を誓うベテランが、本拠地で再び輝いた。

 「これが最後」。唐川が今日も言い聞かせた。07年ドラフト1位右腕も、昨季は6試合の登板に終わった。「毎回毎回、後がない。自分の足元を見つめて考えた結果。最後なんだから。せっかくだからこんな舞台で投げられるってないので、楽しんだ方が良い」とプロ17年目の今季、もがいた末にたどり着いた。この日は5回1死から中川にソロを許し、さらに安打で走者を背負った場面を勝負どころと判断。復活のカギとなるカットボールでセデーニョを見逃し三振、宗を左飛に打ち取った。打線の援護もあり、2勝目を飾った。

 35歳はファンの大歓声に照れ笑いを浮かべた。「こんな素晴らしい舞台で、素晴らしい選手の中で、その真ん中に立って野球ができている喜びを感じながら投げている」。苦しみながらたどり着いた境地で、その表情は野球少年のようだった。【黒須亮】