【真弓明信】一塁に大悪送球…阪神佐藤輝明の拙い守り 首位広島と守りの差が出た

AI要約

広島が阪神に6-3で勝利し、首位チームとの差を広げた。

阪神は守備のミスや打線の粘りを見せられず、逆転することができなかった。

阪神の守備のミスやバッターのボールへの手を出しすぎに注意が必要とされる試合だった。

【真弓明信】一塁に大悪送球…阪神佐藤輝明の拙い守り 首位広島と守りの差が出た

<阪神3-6広島>◇9日◇京セラドーム大阪

 阪神は広島に傾いた流れを最後までひっくり返すことができなかった。首位チームとはジワリと3ゲーム差に開いた。

 真弓 阪神からするとあまりいいところを見つけるのが少ないゲームだったね。一方の広島だけど、このチームが首位をキープしてるのがわかる気がした。阪神先発の村上も調子が悪いとは思わなかったが、広島の各打者が粘って、粘って村上は苦しめられた。広島の守備力の高さも目についた。逆に阪神は拙い守りもあってリードを許してしまった。

 2回2死一、二塁、広島林の三ゴロを処理した佐藤輝明が、一塁に大悪送球で1点を失った。3、4回に追加点を許し、5回4失点(自責3)で降板。伊藤将、漆原らリリーフも失点し、広島の流れを止めることができなかった。

 真弓 佐藤輝のステップをみていたら、一瞬、二塁封殺を狙ったような感じだけど、タイミングが合わなかったから一塁送球に切り替えたのが悪送球になった。もう少し確実性が欲しいな。守りの差が出たといったもおかしくない。

 広島先発の森は、これが今季初登板だった。阪神戦は22年に1試合リリーフしているが、先発は初めてだった。阪神は中盤の5回、坂本が右前打、代打渡辺諒の三ゴロを小園がファンブルし、2死一、二塁から、中野の左二塁打で1点を返すのがやっとだった。結局は3点差をつけられた。

 真弓 阪神のバッターは広島森にあれだけボールを振ったら、相手ピッチャーを乗せてしまう。近本も、佐藤輝もボールに手をだしていた。打線は水ものというが、せっかくチーム全体の打力が上がってきたところだけに、ボールに手を出していると下降線を描くから、ここは気をつけたいところだ。

 【取材・構成=寺尾博和】