大出世!? 五輪後に欧州に旅立った日本人(4)東京五輪で全6試合に先発! A代表でも活躍するボランチ

AI要約

サッカーU-23日本代表はパリ五輪でベスト8の成績を収めた。

田中碧は東京五輪後にドイツのフォルトゥナ・デュッセルドルフに移籍し、活躍している。

田中はブンデスリーガ昇格に向けて頑張っており、今シーズンも好調なスタートを切った。

大出世!? 五輪後に欧州に旅立った日本人(4)東京五輪で全6試合に先発! A代表でも活躍するボランチ

 サッカーU-23日本代表はパリ五輪(オリンピック)をベスト8という結果で終えたが、この国際大会で世界のマーケットに名を示した選手はいるだろうか。閉幕まで約1ヶ月となった欧州の移籍市場で、新たな日本人選手が海外への道を切り開くかもしれない。今回は、過去の事例として五輪後に日本から欧州リーグに挑戦した選手を紹介する。

MF:田中碧(たなか・あお)

生年月日:1998年9月10日

移籍先:川崎フロンターレ→フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)

移籍日:2021年6月28日(東京五輪前)

 2021年に開催された東京五輪で全6試合に先発出場していた田中碧は、大会終了後の2021/22シーズンからドイツに渡ってプレーしている。

 川崎フロンターレからフォルトゥナ・デュッセルドルフへの期限付き移籍が決定したのは、東京五輪が開幕する前の6月28日。田中は川崎フロンターレがJ1リーグを制した2020シーズンはリーグのベストイレブンに選出されるなど、Jリーグ屈指のMFという評価を受けており、これに目を付けていたデュッセルドルフが獲得に成功した。

 田中のように五輪メンバー発表前の6月中に海外移籍が決まるケースでは、選手の五輪参加を移籍先クラブが認めないことが多いが、彼の場合はクラブが日本サッカー協会と話し合い、9月のA代表招集を見送る条件で東京五輪出場が決定。日本で6試合に出場してからデュッセルドルフへと合流した。

 現在もデュッセルドルフでプレーしている田中は、2023/24シーズンは移籍後最高のパフォーマンスを披露している。ブンデスリーガ1部のVfLボーフムとの昇降格プレーオフには惜しくも敗れてしまったが、ブンデスリーガまであと一歩のところに迫った。今シーズンはSVダルムシュタット98との開幕戦で快勝。自身初のブンデスリーガ昇格に向けて最高のスタートを切ったところだ。