【甲子園】「朝夕2部制」導入 最後の試合終了は午後10時前 まだまだ検証が必要

AI要約

夏の甲子園で導入された「朝夕2部制」が3日間限定で実施され、観客を入れ替えながら3試合が行われた。

各試合ごとに観客や選手の暑さ対策が語られ、選手たちも暑さに苦しんだが、新制度のメリットも感じている。

2部制はまだ検証が必要とされており、残り2日間も継続される予定。

【甲子園】「朝夕2部制」導入 最後の試合終了は午後10時前 まだまだ検証が必要

<全国高校野球選手権>◇7日◇1回戦3試合

 夏の甲子園における酷暑対策のため、今大会から導入された「朝夕2部制」が、7日から実施された。同制度は1日3試合が組まれる大会初日から第3日までの3日間限定で敢行。午前と夕方で観客を完全に入れ替え、入場券もそれぞれ発売。1日通し券はなく、2部制は通常時の約半分の料金で発売されている。

 2万9000人の観衆が集まった開幕戦の滋賀学園-有田工の第1試合が午後0時34分に終わると、場内には「1度閉門させていただきます。『夕方の部』のチケットをお持ちの方もご退場いただきますよう、よろしくお願いします」とアナウンスされた。球場外への完全退場は試合終了から34分後の午後1時8分。グラウンド整備や清掃を経て午後3時に再び開門した。

 「夕方の部」では英明-健大高崎の第2試合が午後4時から行われ、1万人が来場した。やや暗くなり始めた午後6時18分に試合終了。健大高崎の4番箱山遥人捕手(3年)は「自分みたいに暑さが苦手な人には合っているのかな」と話した一方で、6回裏の守備中に足がつって10分間の治療を受けて復活した英明の百々愛輝(どど・あいき)外野手(3年)は「試合中はほとんどつったことはない。暑かったです」と振り返った。

 外野のナイター照明が点灯された智弁学園-岐阜城北の第3試合は、午後6時52分に開始され、午後10時前まで試合が行われた。5安打を放った智弁学園の1番佐坂悠登内野手(3年)は日中に昼寝やランニングを行ったといい「準備する時間が増えたので、こっちの方がやりやすいかな」とうなずいた。2部制は残り2日。まだまだ検証を続ける必要がありそうだ。【古財稜明】