「今季はたくさんのリスクを負う。前もって言っておくよ！」　オナナのプレイはさらに大胆に？　新GKコーチ加入も影響

マンチェスター・ユナイテッドGKアンドレ・オナナは、新シーズンに向け気合い十分のようだ。ファンに向けて、さらにリスクを犯したプレイをする覚悟があると語った。英『Daily Mail』が伝えている。

ユナイテッドが昨季オナナを獲ったのは、後方からのビルドアップ能力や、広範囲にカバーできる能力を買ってのことだ。前任者のダビド・デ・ヘアはよりクラシックなタイプのGKで、シュートストップに関しては抜群だったが、後方から正確なボールを出したり、時にはエリアの外まで出て組み立てに参加したりといったタイプではなかった。

シーズン序盤は凡ミスも散見され、厳しい批判にさらされた。しかし徐々に安定感を手に入れると、最終的にはFAカップ制覇に貢献するなど、現在のユナイテッドになくてはならない存在となっている。オナナは今季、さらなる賭けに出たいとファンに語った。

「そう、それが僕なんだ。今季はそういう姿を見せられると思う。僕はたくさんのリスクを負うから、前もって言っておくよ！　今季はそうなるから覚悟して、そして信じて！　今季が始まれば、もっと楽しめるよ」

「世界最高のチームはリスクを負うものだ。後方からビルドアップし、相手が1対1でジャンプしてくるときや、3人か4人でプレスをかけてくるときなど、状況、状況を認識する。だから僕にとってはそういったことを認識して、チームにとって最善の決断を下すことが重要なんだ。僕は大きな責任を負うことになるけど、それをすべて背負うほど僕の背中は大きいんだ。そうだろう？　今季はいいものになると思う」

オナナは昨季の失敗についても語り、今季は新たなGKコーチとしてアヤックスからイェレ・テン・ローウェラーが加入したことについても触れた。同コーチの加入によって、さらに後方からのビルドアップに磨きがかかると期待されている。

「マンチェスター・ユナイテッドの選手として、勝てなかったら批判を受けるのは当然のことだ。結局のところ、それも仕事の一部だからね。僕らはそのためにここにいるし、多くのことを期待されるから、僕に対して厳しかったのは当然だ。でも同時に彼ら（ファン）はたくさんの愛も与えてくれる。そのバランスをとらないとね。批評家も時にはいい存在だ。なぜなら、自分の良くなかった部分を振り返る必要があるからだ。だから僕は批評を前向きに受け止めているよ」

「今、クラブは前進し、僕らは一緒に働いている。イェレと一緒に働けることを嬉しく思うよ。彼には彼のやり方がある。それは素晴らしいことだ。僕らは楽しんでいるし、もっとも大事なのはチームが勝つことだ。僕らは誰と対戦する準備もできているよ」

今季はオナナの本領発揮となるか。まずは今週末、マンチェスター・シティとのダービーとなるコミュニティ・シールドが待ち受けている。