日本バスケ界の至宝だから許される! パリ五輪で関係者を大困惑させた八村塁”特別扱い”の中身

AI要約

エース八村塁がパリ五輪での敗退後、左ふくらはぎのケガでチームを離れることが決定した。

八村が五輪に参加すること自体が奇跡であり、不動のレギュラーとしての地位確立は難しかった。

八村の扱いが独特で、チーム内外での連携ミスやVIP待遇によって混乱が生じていた。

日本バスケ界の至宝だから許される! パリ五輪で関係者を大困惑させた八村塁”特別扱い”の中身

パリ五輪で3連敗を喫し、予選敗退となった男子バスケットボール代表のエース八村塁(26)は8月2日、左ふくらはぎのケガでチームを離れた。

「7月30日に行われた予選リーグ2試合目のフランス戦で負傷したとみられています。この試合で八村は24得点を奪うも、疑惑の判定で退場処分となりました。エース・八村の離脱は大きな痛手ですが、そもそも八村が五輪に参加してくれたことだけでも奇跡に近い。

所属するレイカーズからアメリカ代表として五輪に出場しているレブロン・ジェームズ(39)やアンソニー・デイビス(31)とは異なり、八村はチーム内で不動のレギュラーとしての地位を確立しているとは言い難い状況。本来ならシーズンを優先してオリンピックは欠場することが有力視されていました。チームは3連敗を喫して予選敗退、八村はたった2試合の出場にとどまりましたが、それでも日の丸を背負ってくれたことを感謝したい」(日本バスケットボール協会関係者)

そもそも、現役バリバリのNBA選手が日本代表の一員としてプレーするなど、前代未聞のことだった。そのため、スター・八村を、日本代表も、バスケットボール協会もどのように扱えばいいかわからなかったという。

「八村は五輪開幕前の7月3日の壮行会を、コンディション不良を理由に欠席しました。ところがバスケットボール協会は八村が出席するものだと考え、大々的にマスコミにリリースを打っていたんです。さらに、7月5日、7日の強化試合も八村はコンディション不良を理由に欠場。日本の至宝の凱旋を報じる予定だったメディアは混乱に陥りました。ただ、これも八村が悪いのではなく、本人と協会や日本代表チームとの連携ミスで起こったこと。それなのに八村に怒りの矛先が向かっていたのは気の毒でしたね」(同前)

五輪開幕後も、八村の“扱い”に協会関係者は苦心していた。

「八村は開幕前、知人や親族など計10人以上が宿泊するためのホテルを手配するよう、協会を通じてアカツキジャパンのツアーコンダクターに指示を出していたそうなんです。しかし、そのツアコンはジャパンチーム全体がトラブルなく全日程を終えるための移動・宿泊計画を立てるので手一杯。加えて八村の手配までしなければならず、てんやわんやでしたよ。最終的には八村の要望した宿泊先を予約することに成功したのですが、疲れ果てた様子でしたね」(バスケ日本代表を取材する記者)

八村の“特別扱い”はまだ続く。

「フランス戦終了後、八村は取材用のミックスゾーンに姿を現さなかったのです。五輪に出場するアスリートは、試合結果がどうあれ、必ずミックスゾーンで取材を受けることが義務付けられています。まさかの敗戦に涙した柔道の阿部詩(24)でさえ、取材に対応していました。ところが八村は、待てど暮らせど現れなかった。代わりに現れたのは、八村のマネジメントを担当する米大手事務所・ワッサーマンの代理人。『今日はルイは答えない。さあ、もう終わりだ。他の選手に聞いてくれ』と、記者たちを追い払ったのです。英語やフランス語がわからない記者たちは『なんで八村が出てこないんだ! スターだからってこれはないだろう』と激怒。ケガの恐れのある八村を慮っての行動かもしれませんが、またもや八村に怒りの矛先が向く形になってしまいました」(同前)

途中離脱したとはいえ、シーズンへの影響というリスクを背負って五輪出場を決断した八村。そんな彼が周囲からのVIP待遇によって思わぬ結果を招いてしまったというのは、なんとも気の毒な話だ。