【KNOCK OUT】10・12後楽園でフェザー級王座決定戦 栗秋祥梧とチュームーシーフー激突

AI要約

立ち技打撃格闘技のKNOCK OUTは10・12後楽園大会でBLACKフェザー級(57・5キロ)王座決定戦が行われることを発表。

BLACKフェザー級王座は現在空位で、チュームーシーフーと栗秋祥梧が対戦することが決定。

両選手の舌戦や戦歴、経歴などが紹介され、熱い闘争が期待される。

【KNOCK OUT】10・12後楽園でフェザー級王座決定戦 栗秋祥梧とチュームーシーフー激突

 立ち技打撃格闘技のKNOCK OUT(ノックアウト)は5日、都内で記者会見を開催し、10・12後楽園大会でBLACK(肘なしルール)フェザー級(57・5キロ)王座決定戦(3分3R延長1R)を行い、チュームーシーフー(22=中国/郭強ファイトクラブ/CFP)と栗秋祥梧(29=クロスポイント吉祥寺)が対戦すると発表した。

 BLACKフェザー級王座は龍聖がベルトを返上したため、現在は空位となっている。

 もともと4日の後楽園大会で元山祐希に左ハイキックで衝撃の1RKO勝ちを飾ったチュームーシーフーが試合後、KNOCK OUT山口元気代表に王座挑戦を直訴。そこへ栗秋が現れ、チュームーシーフーに対戦を要求し、承諾を得た。

 この日の会見では早くも舌戦が勃発。栗秋が「僕、東京に来て、アゴで倒れたことはないんで、そこは問題ない。スピードも違うし、彼が戦ってきた相手と違って僕のパンチは本当に強いんで、一発で瞬殺すると思います。1Rで仕留める気持ちがあります」と言えば、チュームーシーフーも「栗秋選手がそう言うのであれば、自分が龍聖選手を1Rでリング上で眠らせたことを覚えていますでしょうか」と反撃。チュームーシーフーは結果的に延長判定で敗れたものの、23年6月の龍聖戦で1Rに右のショートフックで豪快にダウンを奪っており、この日の会見でもそれをアピールした形だ。

 すると栗秋は「彼(龍聖)は彼、僕は僕なんで。アゴは強いと思ってますし、目は良いと思ってるんで、倒せるもんなら倒してみろと。倒しにきた時にしっかりカウンターを合わせて倒します」と強気に言い返した。

 さらにチュームーシーフーが「栗秋選手のアゴが強いかどうかはまったく関係ないと思う。龍聖選手も自分と対戦する前は、自分に対してすごく自信がありました。でも結果はああいう感じです。アゴが強くても自分の拳は非常に硬いのでパンチが当たった瞬間に倒せる自信があります」と再度、反論すると、栗秋も「だから僕は龍聖とは違いますからね」と念押しした。

 栗秋は9歳のとき、テレビで魔裟斗vsブアカーオ戦を観戦。ブアカーオの強さに惹かれてキックボクシングジムに入門。キックのジュニア大会やグローブ空手大会で実戦経験を積み。08年8月24日・後楽園ホールで開催された「第1回・全国U-15ジュニアボクシング大会」に13歳でエントリーし、-45キロ級で準優勝を飾る。なお、同大会ではあの井上尚弥が優秀選手賞を獲得して当時大きな話題となった。

 その後、11年8月に16歳でプロデビューしてキャリアを積むが、17歳のときに「やっぱりブアカーオと同じムエタイをやりたい」とキックジムを退会。その後はジムに属さず、2歳上の兄・和輝氏とのマンツーマン練習を重ね、九州のあらゆる大会にゲリラ的にエントリーを繰り返していき、15年5月から17年4月までの2年間で5本のチャンピオンベルトを獲得。当時は月に1試合ペースで、土曜日と日曜日に2つの大会にハシゴ参戦して連勝したこともあるという。そして18年10月、上京してキックの名門・クロスポイント吉祥寺に入門した。

 22年10月のRIZINでは翔を2RにハイキックでKO。23年9月にはK-1グループから乗り込んできた第6代Krushフェザー級王者・玖村修平を初回KO。今年2月には「ONEフライデーファイツ」でONEデビューを果たしたがペットパランチャイに0-3判定負けを喫し、同4月のシュートボクシングで山田彪太朗に判定負けと連敗したが、6・23KNOCK OUT代々木大会でUNLIMITEDルール(ヒジ打ち、パウンド、サッカーボールキック、グラウンドでの肘、膝あり。MMAから関節、絞め技と寝技を省いた究極の打撃格闘技ルール)で中村優作を1RKOした。戦績は45勝(25KO)23敗3分。

 一方、チュームーシーフーは中国の少数民族で、戦闘民族としても知られる「イ族」の出身。23年6月に初来日し、龍聖から右フックでプロ初のダウンを奪取。延長戦で判定負けを喫したが龍聖を苦しめた。今年2月の再来日では久井大夢と対戦。左フックでダウンを奪って判定勝ちしている。戦績は27勝(10KO)5敗。