元世界2位バドサ 2年半ぶりのツアーV、負傷から復活優勝「1年前はソファにいた」<女子テニス>

AI要約

元世界ランク2位のP・バドサが2年6ヵ月ぶりにツアー4勝目をあげる。

バドサは怪我で低迷した後、再び世界ランク40位に浮上する。

バドサは「500」のタイトル獲得によって自信を取り戻し、アスリートとしての復帰を果たす。

元世界2位バドサ 2年半ぶりのツアーV、負傷から復活優勝「1年前はソファにいた」<女子テニス>

女子テニスのムバダラ・シティ・DCオープン(アメリカ/ワシントン、ハード、WTA500)は日本時間5日(現地4日)、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した元世界ランク2位のP・バドサ(スペイン)が世界ランク43位のM・ブズコバ(チェコ)を6-1, 4-6, 6-4のフルセットで破り、2022年1月のシドニー・テニス・クラシック(オーストラリア/シドニー、ハード、WTA500)以来 約2年6ヵ月ぶりとなるツアー4勝目をあげた。

26歳のバドサは2021年から2022年にかけてツアー3勝をあげると、2022年4月には自己最高の世界ランク2位に浮上。四大大会の優勝候補に入るなど現時点でのキャリア全盛期を迎えた。しかしその後は腰や背中の負傷により度々ツアーを離脱。今年の5月には140位にまで落ち込んでいた。

それでも、5月以降はBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)やウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で16強入りするなど前週までに世界ランク62位まで再浮上していた。

今大会は1回戦で世界ランク54位のS・ケニン(アメリカ)を下すと、2回戦では第3シードのL・サムソノヴァが第1セット終了後に棄権し8強入り。準々決勝で同89位のE・ラドゥカヌ(イギリス)、準決勝で同49位のC・ドールハイド(アメリカ)を破って決勝に駒を進めた。

決勝戦、バドサは3度のブレークに成功し第1セットを先取するも第2セットは4本のダブルフォルトを犯すなどサービスで精彩を欠きセットカウント1-1に追いつかれる。それでもファイナルセットではファーストサービスが入ったときに87パーセントの高い確率でポイントを獲得。ブズコバのブレークを1度に抑えると、リターンゲームでは2度のブレークを奪い、2時間24分の熱戦を制した。

女子テニス協会のWTA公式サイトにはバドサのコメントが掲載されている。

「昨年は大変な思いをしたし『500』のような大きなタイトルを獲得して世界最高の選手たちと再び戦えることは、私にとって大きな意味がある。だから、いろいろな感情が入り混じっているの。本当に、本当にナーバスになっていた。1年前はソファに座っていたのに、今はアスリートに戻ることができている。大会前から調子は良かったし、自信もあった。それに、自分にとって大きなタイトルを獲る必要があったと思う。性格上、決勝や準決勝ばかりでは満足できないから。タイトルを獲りたかった」

バドサは5日付の世界ランキング更新で40位に浮上する。