「あとで聞いたら…」なでしこジャパン、浜野まいかを五輪に導いた“恩師”の助言。「鳥肌が立つ」準々決勝で再会へ【パリ五輪】

AI要約

なでしこジャパンはパリ五輪でナイジェリアに3-1で勝利し、準々決勝でアメリカ代表と対戦する。浜野まいかが先制ゴールを決めた試合では、東京五輪への憧れを語りつつ大きな成長を示した。

高校生からチェルシーFCウィメンでプレーする浜野は、セレッソ大阪ヤンマーレディース出身であり、多くの成功を収めてきた。プロ契約を結んだINAC神戸レオネッサへの移籍がサッカー人生の転機となった。

3年間での成長や経験を通じて、浜野まいかは東京五輪への憧れを現実にし、パリ五輪でもチームに貢献していることが窺える。

「あとで聞いたら…」なでしこジャパン、浜野まいかを五輪に導いた“恩師”の助言。「鳥肌が立つ」準々決勝で再会へ【パリ五輪】

 パリ五輪(パリオリンピック)2024女子サッカー競技・グループC第3節、なでしこジャパン(日本女子代表)対ナイジェリア女子代表が現地時間7月31日に行われた。3-1で勝利したなでしこジャパンは準々決勝でアメリカ女子代表と対戦する。浜野まいかはアメリカ女子代表を率いるエマ・ヘイズ監督と再会することとなった。(文:折原亘、取材協力:加藤健一【フランス】)

「東京五輪で負けてしまった試合なんですけど、テレビで見てて心打たれて…」と語る浜野は今、五輪の舞台に立っている。「中学1年生の時から東京五輪に出ることを目標に意識していた。その時おじいちゃんが癌で、東京五輪に出るっていう思いでやってて、サッカーノートにも、東京五輪まであと何日何分何秒って書いたりしていた」とそれだけこの大舞台に憧れを抱いていた。

 憧れだけではなく、パリ五輪ではなでしこジャパン(サッカー日本女子代表)の一員としてグループ第3戦のナイジェリア女子代表戦で貴重な先制ゴールまで決めてしまったのだ。東京五輪からの3年間でどんな成長を遂げ、何を想い、どんな経験をしてきたのか。

 3年前まで高校生だった浜野は現在、イングランド・ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)で7度の優勝を誇るチェルシーFCウィメンに所属している。大阪府出身の彼女はセレッソ大阪堺レディース(現セレッソ大阪ヤンマーレディース)の下部組織から頭角をあらわした。14歳の2014年になでしこリーグ1部の試合に途中出場をし、女子トップリーグデビューを果たしている。

 2021シーズンのなでしこリーグ1部では、半年間で14試合に出場し、5ゴール2アシストを記録すると、同年8月に高校を中退して翌月のWEリーグ開幕前にINAC神戸レオネッサへ移籍している。INAC神戸史上最年少でのプロ契約となったが、この移籍が浜野のサッカー人生の転機と言ってもいいだろう。