今年は女性チームが2つ?5年ぶりシャーガーC出場の藤田菜七子騎手は「世界選抜」の一員

AI要約

JRA所属の藤田菜七子騎手が英国のアスコット競馬場で行われるシャーガーカップに出場することが発表された。19年以来2回目の出場となる。

今年のシャーガーカップでは、世界選抜チームの一員として出場する藤田騎手を含む3人全員が女性騎手で構成されている。女性騎手チームが2つ存在し、男女の出場騎手数が同じという試みが行われる。

各地の騎手招待競走は時代とともに変化しており、シャーガーカップもその例外ではない。将来的には男女別に4チームが構成される可能性もあるという見解も示されている。

 JRAは2日、藤田菜七子騎手(26=根本)が英国のアスコット競馬場で10日に行われる騎手招待競走「シャーガーカップ」に出場することを発表した。19年以来2回目の出場になる。

 今年もヨーロッパ選抜、女性騎手選抜、世界選抜、英愛(イギリス・アイルランド)選抜の4チームのチーム対抗戦となっている。藤田騎手は19年は女性選抜チームだったが、今年は世界選抜チームの一員として出場する。世界選抜のメンバーはオーストラリアのレイチェル・キング(主将)、南アフリカのレイチェル・ヴェニカーと藤田騎手の3名で、すべて女性騎手で構成されている。

 世界中でさまざまな形の騎手招待競走が行われ、日本ではワールドオールスタージョッキーズが行われている。出場騎手に選ばれることは名誉なことである一方、シャーガーCの場合、同日に英国内や欧州、あるいは米国などの別の競馬場で大きなレースがあるときは出場を断る騎手も当然出ている。各地の騎手招待競走は時代とともにその形を変えたり、あるいは消滅したりしてきた。

 今年のシャーガーCは事実上、女性チームが2つ存在(女性騎手選抜と世界選抜)し、「出場騎手の男女の人数が同じ」というのもシャーガーC史上初の試みになる。6月27日の「レーシングポスト」電子版ではアスコット競馬場のニック・スミス氏は「男性50%、女性50%にしたい。将来的には世界選抜(男性)、世界選抜(女性)、欧州選抜(男性)、欧州選抜(女性)の4チームになる可能性があります」とコメントしている。

 ◆JRA所属ジョッキーのシャーガーC出場 これまでに14名が出場。武豊騎手の8回が最多。他には福永祐一元騎手、岩田康騎手が2回出場している。