2大会連続金へ好発進! X・シャウフェレは“東京との違い”にビックリ「別世界に感じた」

AI要約

ザンダー・シャウフェレが7バーディ・1ボギーで65を記録し、2位につける好発進を果たした。

シャウフェレは今季2つのメジャー大会を制し、東京五輪開催に感慨を語る。

競泳を観戦し祭典を満喫したシャウフェレは、スタートは不安定だったが良い一日であったと述べた。

2大会連続金へ好発進! X・シャウフェレは“東京との違い”にビックリ「別世界に感じた」

<パリ五輪 初日◇1日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇7174ヤード・パー71>

東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ(米国)が7バーディ・1ボギーの「65」をたたき出し、首位の松山英樹に2打差の2位と2大会連続となる金メダルへ好発進した。

スタートの1番ホールから驚かされた。「コースを見たときに、ライダーカップかと思った」。集まった大ギャラリーの光景が圧巻だった。するとそのホールは、フェアウェイから打った2打目はグリーン右を外したが、約8ヤードの第3打を直接沈めるチップ・イン・バーディを奪った。これには思わず「すごくラッキーだった」と笑みもこみ上げてくる。

続く2番パー3も「またシャンク気味だった」というティショットが右のバンカーに入ったが、これを2メートルに寄せてパーセーブ。すると3番パー5は4.5メートルを沈め3ホールで2つ伸ばした。勢いに乗った前半は「31」をマーク。後半も安定したプレーで12番、14番と伸ばした。唯一のボギーはティショットを左に曲げた17番だけ。「後半はチャンスを逃したホールが多かったが、でももっとひどいスコアになるプレーだった」。好スタートにホッと胸をなで下ろす。

今季は5月に「全米プロ選手権」、2週前に「全英オープン」とメジャー2勝を達成し、大躍進を遂げている。シャウフェレが1番ティに現れると「USA!USA!」という大声援も飛ぶ。コロナ禍の開催で無観客で行われた東京五輪とは「別世界に感じた」という。

「僕にとって『東京』はとても特別なところ。だけどずっとホテルとコースの往復で会いたい家族にも会えなかった」と3年前を振り返る。「ここではディナーにも出かけているしたくさんの人に会えて、大声援も受けている。まるでこの舞台に初めて来たような感じだ」とようやく“五輪”を感じている。

火曜日の夜には競泳の観戦にも出かけたという。「フランスのレオン・マルシャンがバタフライと平泳ぎの両方で準決勝に進むのを見た。米国の女子選手も頑張っていた。

してきたのだと感じた。すごい緊張感を感じた」と祭典を満喫している。「スタートは不安定だったがうまく流れに乗れた。すごく良い一日だった」と自身のプレーのできも上々とあって笑みが絶えなかった。(文・武川玲子=米国在住)