無念の負傷交代…仲間思う川崎颯太「できるかぎりチマは出したくなかった」

AI要約

U-23日本代表MF川崎颯太がパリオリンピック初先発した試合で負傷交代し、復帰を目指す姿を見せた。

川崎は難しい試合展開の中で右インサイドハーフとして奮闘し、チームのビルドアップに貢献した。

負傷後に悔しさを吐露しながら、早期復帰を目指し、チームへの貢献を心から望んでいる。

無念の負傷交代…仲間思う川崎颯太「できるかぎりチマは出したくなかった」

[7.30 パリ五輪GL第3節 U-23日本 1-0 U-23イスラエル ナント]

 パリオリンピック初先発となった試合は、負傷交代で終えた。U-23日本代表MF川崎颯太は後半32分に負傷。担架でピッチを去った。試合後には自ら歩いて取材に対応。「競り合いのときに痛めてしまった。交代せざるを得なかったけど、中2日ある。できる限りのことをして次の試合に臨みたい」と早期復帰の可能性をほのめかした。

 難しい試合展開のなかで奮闘した。川崎は右インサイドハーフとしてプレー。チームはビルドアップに苦戦しながらも徐々に対応。周囲と協力しながら、相手ゴールに迫った。

 後半はMF荒木遼太郎と2ボランチを組んだ。「少しタロウが下がってきて、自分たちのなかで相手のギャップを掴んできたら相手は疲れてくると思った。そこは意識した」。着実にゲームの流れを変えていっていた。

 しかし、川崎は後半32分に負傷した。相手選手と接触したようにも見えたが「自分の中でもよくわからない。一発でこれという感じではない。徐々に徐々にという感じ」。痛みに顔をゆがめると、そのまま起き上がれなくなった。

「90分やろうと思っていた」。川崎は悔しさの理由を吐き出す。「今日は本当に全部出て、できるかぎりチマは出したくなかった。全部出たかった」。先の長い戦いを視野に入れ、MF藤田譲瑠チマはベンチスタート。だが、川崎の代わりに出場することになった。

 川崎は悔しさを噛み殺しながら、早期復帰を目指す。「(復帰は)絶対無理でもないという感じ。自分も早く治して、チームに貢献できるようにがんばりたい」。この日は23歳の誕生日だった。復帰を目指して、新たな一年を始めていく。