舟久保遥香、柔道日本通算100個目のメダル「何とか持って帰りたかった」/柔道

AI要約

舟久保遥香が女子57キロ級で銅メダルを獲得し、橋本壮市が男子73キロ級で銅メダルを獲得。

舟久保は寝技のスペシャリストとして3位決定戦で勝利し、日本の100個目のメダルを獲得。

舟久保は不器用だと認めながらも努力を継続し、将来への希望を語る。

パリ五輪第4日・柔道(日本時間30日、シャンドマルス・アリーナ)29日の女子57キロ級で舟久保遥香(25)=三井住友海上=が銅メダルを獲得した。準々決勝で一本負けも敗者復活戦を制し、3位決定戦でブラジル選手に反則勝ちした。長野県出身のカナダ代表、出口クリスタ(28)が初の金メダルを獲得した。男子73キロ級の橋本壮市(32)=パーク24=は準々決勝で敗れたが、3位決定戦で勝利。銅メダルを獲得した。

初の大舞台。寝技のスペシャリスト、舟久保が3位決定戦でシルバ(ブラジル)に反則勝ち。柔道日本の通算100個目のメダルを獲得した。

「ここまでたくさんの人に応援してもらって、何とかメダルを持って帰りたかった。最後まで我慢して闘いました」

1、2回戦を辛勝して駒を進めた準々決勝、カッセ(フランス)に開始8秒で出足払いを決められて一本負け。あっけない負けに表情を失ったが、気持ちを切り替え、5試合を闘い抜いた。

自他ともに認める不器用だ。「自覚したのは中学生。いろんなことを教えてもらったけど、誰よりもできなかった」。それでも、「悔しかったので」と何度も何度も同じ技を練習。努力の分だけ上達する寝技は性に合っていた。代名詞の〝舟久保固め〟も学生時代に練習を重ねて形作った。

「今回の経験をしっかり次につなげられるように」と舟久保。4年後はさらに進化した技で世界の頂点に立つ。(山下幸志朗)

■舟久保 遥香(ふなくぼ・はるか) 1998(平成10)年10月10日生まれ、25歳。山梨・富士吉田市出身。6歳から柔道を始める。山梨・富士学苑中-同高を経て2017年に三井住友海上入社。世界ジュニア選手権は15、17、18年制覇。世界選手権は22、23年2位。グランドスラム4勝。得意は寝技、大外刈り。162センチ。