【新人記者カメ日記・トレセン縦〝桜〟無尽】大物感漂う2歳馬マスカレードボール でも、担当の花本助手にはメロメロ!?

AI要約

夏の新潟競馬がスタートし、競走時間の拡大が注目されている。

新潟開催で多くの名馬がデビューし、今年も若駒が続々と登場予定。

手塚厩舎の2歳馬マスカレードボールが注目を集めており、デビュー戦に期待が高まっている。

【新人記者カメ日記・トレセン縦〝桜〟無尽】大物感漂う2歳馬マスカレードボール でも、担当の花本助手にはメロメロ!?

先週から夏の新潟競馬がスタート。今年は暑熱対策による競走時間の拡大が4日間行われるということで、例年以上に注目が集まっています。夏の新潟開催といえば数多くの名馬がデビューした舞台で、近年も牝馬3冠のリバティアイランドや昨年引退したイクイノックスなど、名だたるスターホースたちが越後の地でベールを脱いでいます。今年も新潟開催で来年のクラシックをにぎわしてくれそうな若駒が続々とデビュー予定。将来大成する2歳馬を探すのが大好きな私にとっては、楽しい日々が続きます。

7月に美浦トレセンで取材をした中で、個人的に一番手応えを感じた2歳馬が手塚厩舎にいます。現2歳世代がラストクロップとなるドゥラメンテ産駒のマスカレードボール(母マスクオフ、牡)です。半姉にサンスポ杯阪神牝馬S、ローズSとGⅡ2勝のマスクトディーヴァがいる良血で、POGでも人気に。日に日に手塚師のトーンも上がってきている印象ですが、さらにナマの情報を! ということで、厩舎にうかがって担当の花本昇助手に話を聞いてきました。

「センスのいい馬ですね。最初に乗った感触としては『古馬みたいな体幹をしているな』という感じ」と花本助手。「いい背中をしている」といった感触は別の馬の取材で聞く場面がありましたが、「体幹」について開口一番に触れた点にこの馬のすごさを感じました。7月17日の美浦Wコース初時計では「5ハロン70秒、3ハロン40秒のイメージ」という指示だったそうですが、それをはるかに上回る5ハロン68秒5、3ハロン37秒3―11秒6で年長の2勝馬に先着。「1本目はどの馬も探り探りな感じでやるので、この馬もどこまで動くかなという感じで。ゴール後の息づかいも良かったから、指示通りの時計を出せたかなと思いました。なので、戻って時計を確認したら『えっ!?』ってなった。改めて素質を感じたし、心肺能力が高い馬だなと思いました」と笑顔でした。

デビューは8月11日の新潟5R(芝1600メートル)で、戸崎圭太騎手が騎乗する予定。花本助手は「お姉ちゃん(マスクトディーヴァ)も勝っている距離だし、折り合いもつくのでマイルもやれると思う。やっぱり来年のクラシックには乗せたいね」と力を込めます。「今のところ順調にきているのがなによりですね。牧場で走っていてもトレセンに来ると『あれっ』という馬は何頭もいるなかで、この馬はすべてをクリアしてきている」と目を細め、「改めてレースの当日まで無事にいってくれたらと思います」ときっぱり。