完封発進も指揮官は「消極的になってはダメ」 尚志、30日に市立船橋とプレミア勢対決

AI要約

令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦が行われ、地元・尚志(福島2)が徳島市立(徳島)を2-0で破り3回戦に進出。

尚志イレブンは指揮官の戦術に従い、試合開始から積極的な攻撃を見せたが、その後は無理をせずにボールを繋ぎ、2-0の完封勝利を収めた。

尚志監督は次戦に向けて攻撃的なサッカーを強調し、地元開催への思いや全国初制覇に向けての意気込みを語った。

完封発進も指揮官は「消極的になってはダメ」 尚志、30日に市立船橋とプレミア勢対決

 7月28日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦が行われ、住鉱エナジーマテリアルNARAHAピッチの第1試合には地元・尚志(福島2)が登場することもあり400人もの観客が詰めかけた。

 徳島市立(徳島)と対戦した今大会初戦を迎えたプレミアリーグEAST所属の尚志(福島2)は2-0の完封勝利で3回戦に駒を進めた。

 「70分ゲームでプレミアとは違うので、『先制点がカギを握るよ』と言って、立ち上がりから点を取って行こうと指示をしました」(尚志・仲村浩二監督)

 指揮官の指示通り尚志イレブンは試合開始から地元の声援を背に、ゴールに向かう姿勢を全面に出し徳島市立に襲い掛る。2分にFW11千住澪央、9分にはFKからDF3大須賀元が頭で合わせ、あっという間に2点を奪取。徳島市立を圧倒し、これ以上ない立ち上がりを見せたが、以降は無理をせずに後ろでボールを繋ぐ場面が多く見られた。それでも尚志は徳島市立に最後までゴールを許すことなく2-0の完封勝利。ただ仲村監督は「勝っているゲームで、消極的になって攻めないで、後ろでボールを動かして、時間作ってっていうことばかりやってて、それだと見てる人も面白くないですし、やっぱり積極的なウチらしいサッカーをやった方が、良いですよね。消極的なプレーで、結局怪我人が出たりとか、イエローカード出たりとか、ああいうところを絶対直さないとダメ」と戦いぶりに苦言を呈した。

 今大会から福島での固定開催となった男子サッカー競技。仲村監督は「インターハイが福島で行われるなんて、本当に夢見たいなことです。僕らも福島県の代表として、絶対頑張らないといけないし、福島県民の皆様に高校生が一生懸命やっている姿を見せて、勇気とか希望とかを届けられるように頑張っていきたい」 と地元開催への思いを明かした。

 迎える30日に同じプレミアリーグに所属で9度の夏の全国大会優勝を誇る市立船橋(千葉)との大一番を控える尚志。地元の声援を背に、”自分たちらしい”攻撃的なサッカーで勝利を掴み、悲願の全国初制覇に向けてギアを上げる。

(文・写真=古部亮)