【パリ五輪】加納虹輝が金メダル 同種目個人で日本初 フェンシング男子エペ個人

AI要約

加納虹輝がパリ五輪のフェンシング男子エペ個人で金メダルを獲得し、中国地方出身者として初めてのメダリストとなった。

加納は五輪ランキング4位から出場し、決勝まで圧倒的な戦いを見せ、ボレル(フランス)に15-9で勝利した。

加納は岩国工高でエペに取り組み、早稲田大学を経てJAL入社。過去の敗北を乗り越え、団体戦に向けて連覇を目指す。

【パリ五輪】加納虹輝が金メダル 同種目個人で日本初 フェンシング男子エペ個人

 パリ五輪のフェンシング男子エペ個人が現地時間の28日にあり、加納虹輝(JAL、山口・岩国工高出)が同種目個人では日本勢で初のメダルとなる金メダルを獲得した。中国地方ゆかりの選手としても、今大会初のメダリストとなった。

 五輪ランキング4位で臨んだ加納は、韓国選手と対戦した初戦の2回戦を14―12で勝利。「尻上がりに調子が上がってきた」と3回戦は中国選手を15―4、準々決勝はカザフスタン選手を15―6で下した。準決勝はハンガリー選手に14―13で勝ち、決勝はボレル(フランス)を15―9と圧倒した。

 愛知県あま市出身。進学した山口・岩国工高でエペに本格的に取り組むようになり、3年時の全国高校総体で優勝。早大を経てJALに入社し、2021年の東京五輪ではエペ団体で日本のフェンシング史上初の金メダルを獲得してチームの愛称「エペジーーン」とともに一躍脚光を浴びた。

 ただ、個人では3回戦止まり。今大会では当時の雪辱を目標の一つとしていた。連覇を狙う団体戦は8月2日。勢いのまま、二つ目の金メダルを狙う。

 かのう・こうき 1997年12月19日生まれ。愛知県あま市出身。山口・岩国工高3年時に全国高校総体男子エペ個人で優勝。早大進学後の2019年にワールドカップ(W杯)の個人と団体を制し、20年にJAL入社。21年の東京五輪では団体優勝、個人では3回戦敗退。昨年の杭州アジア大会では個人、団体の2冠に輝いた。