【阪神】被安打11も6回1失点 村上頌樹粘りの4勝「よう打たれたね。不思議やった」岡田監督

AI要約

阪神村上頌樹投手が後半戦開幕ゲームで粘りの4勝目を挙げ、11安打を浴びながらも最小失点で抑えた。

岡田監督も村上の粘りを称賛し、6回1失点で試合をしのいだ不思議な投球となった。

コントロールを褒めた安藤投手コーチのアドバイスが村上の持ち味を引き出し、試合に影響を与えた。

【阪神】被安打11も6回1失点 村上頌樹粘りの4勝「よう打たれたね。不思議やった」岡田監督

<阪神5-1中日>◇26日◇甲子園

 指揮官も不思議がる真夏の怪投だ。阪神村上頌樹投手(26)が後半戦開幕ゲームで粘りの4勝目を挙げた。

 「だいぶ打たれてピンチばかりだったんですけど。最小失点で抑えることができてので良かったです」

 浴びた安打は今季最多タイとなる11安打。それでも許した失点は、5回2死二塁でのカリステからの中堅越え適時打だけだった。5度得点圏に走者を招きながらも6回無四球1失点。岡田監督も「(村上は)よう打たれましたね。本当によく6回を1点でしのいだというか。ちょっと不思議やったですね」と驚く粘りだった。

 1つのポイントは4回だ。2死二、三塁を招いた場面で安藤投手コーチがマウンドへ。指揮官は右腕への伝令を託していた。

 「コントロールがええピッチャーは絞りやすい。そら荒れ球のピッチャーの方がそら打ちづらいよ、バッターは。もっと大きくな、広くストライクゾーンを使った方がな」。

 直後に2安打を浴びていた1番福永を内角147キロ直球で詰まらせて遊飛。無失点で切り抜けた。村上も「思い切ってというか、大胆にみたいな感じで言われたので。そこをしっかりいけたのがよかったと思います」とターニングポイントを振り返った。

 6月27日の中日戦(甲子園)以来、4試合ぶりの白星。金曜日のローテーションに配置されてからは今季初勝利となった。3勝にとどまった前半戦。昨季セ・リーグMVP右腕の巻き返しが始まった。【波部俊之介】