「正直レベルが違う」鹿島のエース鈴木優磨、ブライトンに5失点大敗も「あそこまでボコボコにやられると楽しいっすよ」

AI要約

鹿島アントラーズのエース鈴木優磨がブライトンとの試合で多くの気づきを得ることができた。

鈴木はブライトンのスピードやビルドアップの質に圧倒され、世界のサッカーの成長を感じた。

チームとして試合の感覚を忘れず、改善のために話し合いを重ねる意気込みを示した。

「正直レベルが違う」鹿島のエース鈴木優磨、ブライトンに5失点大敗も「あそこまでボコボコにやられると楽しいっすよ」

 鹿島アントラーズのエース鈴木優磨にとっても“気づき”の多い一戦だったようだ。

 鹿島は7月24日、親善試合でブライトンと国立競技場で対戦。前半から失点を重ね、終盤の徳田誉のゴールで一矢報いたものの、1-5で大敗した。

 浮き球のパスでチーム唯一の得点を演出し、84分までプレーした鈴木だったが、ブライトン戦では思うようなプレーができなかったようだ。

「スピードも、寄せもしっかりと取りに来ていて、久しぶりにちゃんと圧を感じた」

 もっとも、「あそこまでボコボコにやられると楽しいっすよ」と独特の言い回しでブライトンを称賛する。

 特に印象深いのは、ビルドアップの質。

「相当、約束事があるなかでやっていると感じた」とし、前線からボールを奪いに行っても「取れないし、相手のゴールキーパーに蹴らせたと思ったら、それがパスになる。一人ひとりのボールの質だったり、正直レベルが違う」という。

 さらに、ベルギーのシント=トロイデンで3シーズンを過ごすなど、海外を知る鈴木だからこそ感じたこともあるようだ。

「今日やってみて、世界のサッカーはとんでもないスピードで成長していると感じた。すごく差を感じている」

 続けて「この試合の感覚は忘れちゃいけない。一人ひとりが感じたことを話し合いながら、さらにチームとして良い方向にもっていけるように頑張りたい」と意気込む。

 束の間のJリーグ中断期間明けとなる、8月7日のJ1第25節・鳥栖戦では一味違った戦いを見せられるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)