【陸上】マラソン代表・小山直城「粘りの走りで8位入賞を」初の米国高地トレで手応え/パリ五輪

AI要約

小山直城が初の五輪出場に向けての準備を語る。

米国での高地合宿や北海道滞在、暑熱対策に取り組む。

8位入賞を目標に、粘りの走りを心に描く。

【陸上】マラソン代表・小山直城「粘りの走りで8位入賞を」初の米国高地トレで手応え/パリ五輪

男子マラソンのパリ五輪代表・小山直城(Honda)がオンラインで会見を開き、初五輪への意気込みを語った。

昨年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を制した小山。全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)を挟んで2月末の大阪マラソンでは、2時間6分33秒の自己新を出すなど、自力を証明していた。

6月からは米国・ボルダーでの高地合宿へ。コロナ禍もあったため、自身初だった。

「初めての海外合宿。コースも新鮮でいつもよりジョグの時間も短く感じたので、1回1回多く距離を踏めました」と笑顔。月間の走行距離も以前は700kmほどだったところを「今回は1000kmいけました」という。

普段は標高1600m付近で生活し、ジョグをするが、標高2500m前後のところで脚作り。不整地を使うことが多く「心肺機能の強化」とともに、「起伏を使ったトレーニング」をしたという。

昨年11月のパリ視察時には「MGCとは比較にならない」と言うほど、コースは坂道が多い難コースだとその目で実感。「高地では坂の上り下りもできた」と話す。

7月中旬までじっくりトレーニングし、北海道・千歳入り。この地はMGC前から馴染みもあり、「(寮のある)埼玉よりも涼しいですし、青葉公園のコースが気に入っています」。まだ暑さや時差ボケで「高地トレの効果はわかりません」と苦笑いし、「ここで暑熱対策して、フランスに入れば(高地の)効果もわかると思います」。

8月の出国までは「コンディション作り」に注力。「ここから練習を落としていくので銚子も上がっていくと思います」。米国滞在時はテレビもほとんど観なかったが、「帰国するとテレビもオリンピックのことがやっていて、いよいよ始まるんだなと感じます」。

自身初の大舞台。「ここで100%の力を出したい。8位入賞が目標。アフリカ勢が主導権を握ると思うので動きを見つつ、坂で脚を使わないようにして最後は粘りの走り」と思い描く。

男子マラソンは大会最終盤の8月10日、現地朝8時(日本時間15時)に号砲が鳴る。