第二の故郷に恩返しを ケレビ、日本の形示す―ラグビー7人制〔五輪〕

AI要約

フィジー出身のケレビが日本代表で躍動し、初トライをアシスト。

ケレビは日本の環境に苦労しながらも感謝の気持ちを述べ、五輪への夢を明かす。

2021年に日本国籍を取得し、第二の故郷で勝利を目指す32歳の決意。

 敗れたものの、日本の形は体現した。

 フィジー出身のケレビが、今大会初トライをお膳立てした。24日の1次リーグ初戦、ニュージーランド戦の前半2分すぎ。裏へのキックパスで津岡のトライを呼び込んだ。ケレビは「緊張した。(得点は)自分たちのスタイルだった」と振り返った。

 昨年11月のアジア予選で突破に貢献した後、リーグワンの愛知でシーズンを全うし、再び日本代表に合流。競技性は15人制とは異なるが「逆に動きやスピードが良くなった」。代表きっての躍動感にあふれる。

 来日して天理大に入った理由は「勉強とラグビーができるから」。ただ、朝が早く、時間に厳しい環境には戸惑った。勉強でも練習時でも言葉が分からず困ったが、仲間が一緒に講義に出るなどして助けてくれた。「感謝の気持ち。日本は僕にたくさんのものを与えてくれた」と言う。

 2021年に日本国籍を取得し、初めて五輪の夢舞台に立った。息子サムエラ君の1歳の誕生日という24日に白星を贈れなかったが、「勝ちを目指したい」。第二の故郷に恩返ししたいと言う32歳に執念が宿った。