【宏太’Sチェック】J1札幌 アウェーで浦和に勝てたのは自信になる、今後へ可能性

AI要約

札幌は浦和をアウェーで4-3で破り、残留への可能性を高めた。

武蔵の2得点は、非凡な得点感覚と高い技術を示し、チームにとって重要な存在となった。

チーム全体がアクティブに争うことで目標達成が可能となり、復帰組や新戦力の力も不可欠だ。

【宏太’Sチェック】J1札幌 アウェーで浦和に勝てたのは自信になる、今後へ可能性

◇明治安田J1リーグ 第24節 札幌4-3浦和(20日・埼玉スタジアム2002)

 失点する前のプレーが軽かったり、クリアが小さいなど修正が必要な点はあったが、それを差し引いてもアウェーで浦和に勝てたのは、自分たちの力と自信になる。残りは14試合と、大きなことを起こさないと残留するのは難しい状況ではあるが、この勝ちで今後へ可能性を持たせてくれた。

 改めて、FWが点を取ることの大切さを思い知らせてくれた。武蔵が2得点したが、1点目は相手がオフサイドと自分で判断し、武蔵もオフサイドかもと感じたのだろう。それがうまくマッチし、力の入り過ぎないシュートにつながった。

 1点目も決して簡単ではなかったが、2点目は武蔵しか打てないシュートといえる。自分の足の長さを頭に入れ、少し打つタイミングを遅らせて、GKの視野の外から左足でインフロント気味に巻いてくる弾道を蹴っている。強く打っていたら相手に当たっているし、高い技術と得点感覚がないとできないもの。改めて非凡なものを感じたが、ここまでの成績を考えると、武蔵自身も分かっていると思うが更に結果を残さないと。エースがどれだけできるかが残留できるか否かに直結するのだから。

 8月7日まで試合は空くが、まずはけがから復帰してきた選手には状態を上げてもらいたい。浦和戦では途中出場した宮沢が引っ張ってくれたことで、1点リードを何とか守り切ることができた。同様にここから戻ってくる選手は、パワーアップしてくることがチーム力アップに不可欠になる。新戦力も加わり、今は試合に出てる選手も危機感を持っていると思う。それがチームの活性化になるし、そういった争いがないと目標達成はできない。全員が「試合期間が空く」と考えるのではなく、とことん追い込んでいくことで巻き返しが可能になる。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)