【佐世保競輪(ミッドナイト)GⅢ】松本貴治が完全Vで史上初のミッドナイトGⅢ覇者に輝く

AI要約

佐世保競輪のミッドナイトGⅢ「WTミッドナイトGⅢ」で松本貴治が優勝し、岩谷拓磨と阪本和也を抑えて2回目のGⅢ制覇を果たした。

松本は久田裕也をマークしながら、岩谷と阪本に逆転勝利を飾り、今年初のVを獲得した。

四国を代表する選手がミッドナイトGⅢ王者となり、GⅠ戦線で活躍することに期待が寄せられている。

【佐世保競輪(ミッドナイト)GⅢ】松本貴治が完全Vで史上初のミッドナイトGⅢ覇者に輝く

<18日・佐世保競輪・最終日>

 佐世保競輪のミッドナイトGⅢ「WTミッドナイトGⅢ」(優勝賞金300万円)は18日、最終9Rで決勝を行い、中四国ラインの番手を回った松本貴治(30)=愛媛・111期・S1=が終BSで自力に転じて捲り切り、今年初優勝を果たした。2着は、先行した後藤大輝を番手捲りして抜け出しを図った岩谷拓磨。岩谷後位の阪本和也が3着だった。松本のGⅢ制覇は2021年1月の松山記念以来、通算2回目。3日間の総売上額は24億2699万6000円(目標額27億円)だった。

 史上初のミッドナイトGⅢ王者に松本貴治が輝いた。2021年の松山記念以来2回目のGⅢ優勝は、完全Vのおまけ付きだ。

 連勝で迎えた決勝は、準決勝に続いて久田裕也をマーク。レースは前受けの九州勢が突っ張る流れ。久田が終HSから反撃に出るも、前を叩き切れない苦しい展開だった。「久田君が何度も仕掛けてくれた。その気持ちを無駄にしたくなかった」。終1半で番手捲りを放った岩谷拓磨―阪本和也に2角自力発動で襲いかかった。直線で鋭く脚を伸ばして、タイヤ差で岩谷に伸び勝った。

 これが今年初V。今年参戦したGⅠで2度も落車の憂き目に遭ったが、「気持ちを切らさないように練習してきた」。その成果が、大きな注目を集めたミッドナイトGⅢで花開いた。

 「(久々のミッドナイトだったが)始まってみればあっという間で、時間帯も特に気にならなかった。3日間とも前が頑張ってくれたおかげ。(一緒のあっせんだった)師匠(濱田浩司)の前で優勝できてよかった」

 四国を代表するオールラウンダーが唯一無二の称号を引っ提げて、今後のGⅠ戦線を戦い抜く。(造田 大)