全国一番の大波乱 関東王者相手に「この試合が最後になる」も…鹿沼商工が152キロ右腕を攻略した練習法

AI要約

栃木大会2回戦で鹿沼商工が白鴎大足利を延長戦の末に破り、大波乱を起こした。

延長10回でサヨナラ勝利した鹿沼商工は、公立校として甲子園出場から遠ざかっていたが、大健闘を見せた。

サヨナラ打を決めた吉原啓太選手は練習の成果を出し、先輩たちに感謝の言葉を述べた。

全国一番の大波乱 関東王者相手に「この試合が最後になる」も…鹿沼商工が152キロ右腕を攻略した練習法

 ◇第106回全国高校野球選手権栃木大会2回戦 鹿沼商工3―2白鴎大足利(2024年7月18日 エイジェックスタジアム)

 全国で強豪校の敗退が相次いだこの日、栃木から鹿沼商工が一番の大波乱を届けた。67年夏以来、甲子園出場から遠のいている公立校は昨夏は2回戦敗退。今春の関東大会王者の白鴎大足利を相手に延長タイブレークに持ち込むと、10回にサヨナラ勝利した。

 表の攻撃をゼロに封じて、迎えた裏の攻撃で2死二塁から3番・吉原啓太(2年)が右中間に殊勲打。大番狂わせの立役者は「このチームでやる最後(の試合)になるかなって正直思いましたけど、先輩たちがあの場面をつくってくれました」と粘り強く延長戦に持ち込んだ先輩たちに感謝した。

 練習では約10メートルの距離から130キロの直球を打った直後に、緩いボールを打ち込んで緩急への対応力を磨いた。初球の直球を見送り、スライダーをサヨナラ打した左打者は「練習の成果を出せた」と大きく胸を張った。