「日本は非常にいいチーム」アンリ監督が日本を高く評価。パリ五輪前哨戦でサッカーU-23日本代表はフランスと引き分けの善戦
サッカーU-23日本代表はパリ五輪前最後のテストマッチでU-23フランス代表と引き分け。試合は1-1で終了。
フランス代表監督のアンリ氏は日本代表を高く評価し、攻撃陣の不調についてコメント。開催国としての不安が残ると指摘。
フランスメディアも攻撃陣の不調に心配の声。フランス代表のパフォーマンスに不安を抱く声が広がる。
サッカーU-23日本代表は現地時間17日、パリ五輪（パリオリンピック）前最後のテストマッチでU-23フランス代表と対戦し、試合は1－1の引き分けに終わった。フランスメディア『ouest france』は、U-23フランス代表を率いるティエリ・アンリ監督の日本代表を評価するコメントを報じている。
アンリ監督はジャン＝フィリップ・マテタやアレクサンドル・ラカゼット、ミカエル・オリーズなどヨーロッパのトップクラブで活躍する選手たちを先発に起用。先日行われたテストマッチでも、日本が初戦で対戦するU-23パラグアイ代表に4－1で勝利をおさめるなどチームとして好調の状態で日本代表との試合に臨んでいた。
試合は25分に、日本代表がカウンターから藤田譲瑠チマが貴重な先制点を決める。しかし、47分にラカゼットが頭で落としたボールを受けたオリーズがドリブルで運び、そのまま左足でシュートを放って同点ゴールを決めた。その後は追加点はなく、試合は1-1の引き分けに終わっている。
フランス代表を率いており、元同国代表チームのレジェンドでもあるアンリ監督は、「日本は非常にいいチームだった」と日本代表を高く評価した上で、「そのため、引き分けはまったくかまわない。ただ試合に勝つためには、ボールをゴールに入れなければならない、ということがわかった試合だった」と、攻撃陣が機能してなかったことを示唆するコメントを残していた。
同メディアは、「パリ五輪に向けた完璧な準備にはならなかった」と前置きした上で、「失点はプレゼントのようなパスミスから始まった。アンリ監督は個人的なミスは常に起こりうると（パスミスをした）レステスやコネを庇っていたが、非常にフラストレーションがたまる試合だった」と、開催国として臨む本大会に一抹の不安が残る日本代表との試合だったことを指摘している。
また、フランスメディア『Le Figaro』も「悔しいドロー。心配さえある」と題して、「攻撃のフィニッシュが不器用で不正確だった」と攻撃陣の不調が引き分けの原因だと振り返っていた。
フランス紙『オンズ・モンディアル』も「フランスチームは日本戦で失速しており、2024年のオリンピックまでは安心できない！」と、大会前に引き分けで終わった同国代表チームのパフォーマンスに不安を募らせている。
