悩めるソフトバンク山川穂高、復調のきっかけは2022年の自分の再確認「これならちょっと打てそうと」

AI要約

ソフトバンクの悩める4番、山川穂高が復調の兆しを見せる。5回に先制2点二塁打を放ち、57試合ぶりの1試合3安打を記録。

山川は過去の活躍を参考に感覚と自信を取り戻し、積極的な打撃でチームに貢献。吉田賢吾の活躍も光った。

ソフトバンクは連敗を3でストップし、2位ロッテとのゲーム差を7に広げた。有原航平の好投もあり、主力が奮起して勝利を収めた。

悩めるソフトバンク山川穂高、復調のきっかけは2022年の自分の再確認「これならちょっと打てそうと」

 ◆ソフトバンク4―1ロッテ(16日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクの悩める4番に復調の兆しだ。5回1死二、三塁。山川穂高がメルセデスの低めのスライダーを捉えた。技ありの一打は左中間への先制2点二塁打。7月に入って初の適時打だ。

 初回、3回にも安打。4月30日の楽天戦(みずほペイペイドーム)以来57試合ぶりの1試合3安打を記録した。「今日は本当に内容が良かった。そのまま行きたい」。主砲の表情も晴れやかだ。打率2割台前半と苦しむ中で見たのは41本を放って3度目の本塁打王に輝いた2022年の映像。こま送りで入念に確認し「これならちょっと打てそうだな、というのはあった」と感覚と自信を取り戻して試合に臨んだ。

 山川の一打を積極采配もアシストした。5回、先頭の今宮健太が左前打で出塁すると、プロ初の2番で起用された2年目の吉田賢吾も左前への連打でチャンスメークし、先制につなげた。吉田は6回にもプロ初打点の犠飛を放ち、2安打1打点。山川とともにお立ち台に立つ活躍を見せた。小久保裕紀監督は「今日はポイントは吉田。うまく対応してくれた」と若手をたたえた。

 連敗を3で止め、2位ロッテとのゲーム差を再び7に広げた。先発有原航平も7回1失点で、小久保監督は「今日は主力が活躍して勝った」とうなずく。苦しい時こそ主軸の力が必要。山川の一振りが、嫌な流れを断ち切った。(鬼塚淳乃介)

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