夏場所V大の里連敗、初日総崩れの大関陣は白星そろい踏み 照ノ富士2連勝/名古屋場所2日目

AI要約

2日目は横綱大関陣安泰の波乱のスタートとなった。

横綱照ノ富士が明生に勝利し、10度目の優勝に向けて好発進。

他の大関陣も白星を挙げ、注目の力士も復活を果たしている。

<大相撲名古屋場所>◇2日目◇15日◇ドルフィンズアリーナ

 3大関総崩れで波乱のスタートとなった場所は、2日目は対称的に、横綱大関陣安泰となった。

 2場所連続休場明けで臨んでいる横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)は、東前頭筆頭と返り三役目前の実力者、明生(28=立浪)と対戦。幕内対戦成績は6勝4敗で直近は2連敗と苦戦していたが、十分な踏み込みで押し込むと、一気に前に出て押し出して2連勝とした。3場所ぶり節目の10度目の優勝に向け好発進。8度目の優勝を果たした昨年夏場所以来の連勝スタートとなった。

 総崩れで初日のスタートを切ってしまった大関陣は、汚名返上の白星そろい踏みとなった。琴桜(26=佐渡ケ嶽)は、新三役昇進を目指す熱海富士(21=伊勢ケ浜)に攻め込まれたが、何とか回り込み寄り切って初日を出した。豊昇龍(25=立浪)は、新三役の小結平戸海(24=境川)を押し出し。9度目のかど番で臨んでいる貴景勝(27=常盤山)は、返り三役の小結大栄翔(30=追手風)を押し込めず時間がかかったが、最後はタイミング良くはたき込んで、今場所初白星を挙げた。

 2場所連続優勝を目指す新関脇の大の里(24=二所ノ関)は、若元春(30=荒汐)と対戦。勝った過去2度の対戦と同様、もろ手で立って一気に押し込んだが、土俵際で残られ若元春得意の左四つに組まれた。苦し紛れに引いたところを付け込まれ、押し倒され連敗を喫した。

 大関から陥落した関脇霧島(28=音羽山)は、初日に大の里を破った御嶽海(31=出羽海)に対し、右四つ、左前まわしの万全の体勢で寄り切って連勝発進。今場所、あと8勝すれば来場所で大関復帰となる。大関とりの足固めとして臨む関脇阿炎(30=錣山)は、対戦相手の高安(34=田子ノ浦)の休場により、不戦勝で初日を出した。

 幕内下位で復活を目指す注目力士は、そろって白星を挙げた。小結から陥落した朝乃山(30=高砂)は、過去の幕内対戦で10勝3敗と相性の良い北勝富士(31=八角)と対戦。もろ差しを許し腰が浮く場面もあったが、冷静に対応し、最後は右四つ、左上手も十分の体勢で寄り切って連勝とした。

 同じく幕内優勝経験者で返り入幕の若隆景(29=荒汐)は、狼雅(25=二子山)を右四つから左も巻き替え、万全の体勢で押し出して幕内では479日ぶりの白星を挙げた。1場所で幕内復帰の遠藤(33=追手風)も、宝富士(37=伊勢ケ浜)を送り出して初日を出した。