報徳学園が4回戦進出、4イニング無失点の間木歩が示した対応力 エースナンバー譲り「最初は悔しかったんですが」【高校野球兵庫大会】

AI要約

報徳学園が姫路工を7回コールドで下し、4回戦進出を果たす。主将である間木歩投手が3安打、6奪三振の好投を見せる。

今春センバツではエースナンバーを背負い、豊富な経験を持つ間木は安定した投球で姫路工を抑える。同じく注目の今朝丸投手が打ち込まれる中、間木はスライダーを駆使して空振りを奪う。

大角監督は間木の投球を高く評価し、今朝丸にも安心材料となると期待する。間木は主将を外れたものの、チームのために全力を尽くし、夏の一番を狙う意気込みを見せる。

報徳学園が4回戦進出、4イニング無失点の間木歩が示した対応力 エースナンバー譲り「最初は悔しかったんですが」【高校野球兵庫大会】

◇15日 高校野球兵庫大会3回戦 報徳学園7―0姫路工=7回コールド(ベイコム尼崎)

 今春センバツで2年連続準優勝の報徳学園が4本の二塁打などで7点を奪い、7回コールドで4回戦進出を決めた。背番号「10」の右腕、間木歩(まき・あゆむ)投手(3年)は4イニングを3安打、6奪三振の無失点。大角健二監督は「試合前は調子が上がってこなさそうな遠投で顔をしかめっ面にしていましたが、どんな状況でも試合をつくれる対応力はさすが」と表情を緩ませた。

 間木は今春センバツではエースナンバーを背負う主将として、3試合に登板した。中央学院(千葉)との準決勝は先発で9回途中まで2失点の好投。昨春センバツは5試合に登板と、大舞台での経験は豊富だ。今夏は主将を外れ、背番号「1」はプロ注目の最速151キロ右腕、今朝丸裕喜投手(3年)に譲った。

 その今朝丸が初戦(2回戦)の先発で舞子を相手に5イニングを8安打4失点と打ち込まれた。一方、140キロを超える直球を投げる間木は、スライダーを効果的に使って空振り三振を奪うなど、姫路西につけいるスキを与えなかった。

 大角監督は間木の安定感に「今朝丸にとっても安心材料になりました。参考になる投球だったと思います」と相乗効果を期待する。

 背番号10となった間木は「最初は悔しかったんですが、自分がやらないといけない役割は変わらない」と切り替えた。チームのために尽くす投球をするだけ。昨夏は5回戦で敗退しただけに、最後の夏は「一戦必勝で夏の一番を取りたいと思います」と意気込んだ。