大ケガ、批判…苦悩の先に待っていたのはEURO決勝での“主役の座”! FWオヤルサバル「とても幸せだ」

AI要約

スペイン代表のFWミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)が、EURO2024優勝の喜びを語った。大舞台で最後の最後に決勝点を決めたオヤルサバルは、大ケガや批判を乗り越えて復活を果たした選手だ。

オヤルサバルは自らの仕事をやり遂げたことに喜びを感じ、スペイン代表の勝利に貢献したことを誇りに思っている。過去の試練を乗り越えて手に入れた幸せに感謝している。

次はワールドカップの舞台でスペイン代表を引っ張り、2度目の優勝を目指すオヤルサバル。期待が高まる選手だ。

大ケガ、批判…苦悩の先に待っていたのはEURO決勝での“主役の座”! FWオヤルサバル「とても幸せだ」

 スペイン代表のFWミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)が、EURO2024優勝の喜びを語った。14日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 大舞台で最後の最後にスポットライトを浴びたのは、チュリウルディンの“エース”だった。今大会は主将FWアルバロ・モラタの控えとして、ここまで先発出場は1試合、途中出場が5試合となっていたFWミケル・オヤルサバル。イングランド代表との決勝戦では、1点リードで迎えた68分にモラタとの交代で途中出場。が、最前線で献身的なプレーを見せていたものの、その数分後にスコアを振り出しに戻されてしまう。それでも86分にポストプレーで起点となった後、そのままゴール前へ。そこに、左SBマルク・ククレジャからのグランダーのクロスが供給されると、同選手が左足で押し込んだ。スペイン代表にとって、3大会ぶり史上最多4度目の優勝を手繰り寄せた決勝点に。そして、オヤルサバル自身にとっては、苦悩の先に待ち受けていた“ご褒美”のような1点に。

 今から約2年前の2022年3月、オヤルサバルの運命は変わった。所属クラブのトレーニング中に左膝を負傷し、診断結果は前十字じん帯断裂。同年11月に控えていたカタールW杯を棒に振ると、9カ月のリハビリを経て復帰した後は、かつての輝きを取り戻せず。昨年4月には「復帰したからといって、簡単にサヨナラできるようなケガじゃない」と吐露していたが、チームの主将、10番と背負うものが大きすぎるが故に、批判にもさらされた。ただ2023-24シーズンは、公式戦14得点を記録。決して歩みを止めなかった同選手は、復活を遂げたのだ。

 試合後、インタビューに応じたオヤルサバルは「僕は自分の仕事をやり遂げた。どんな時だろうと、チームの助けになりたかったから、勝利をもたらすことができたのは幸運だったよ。ここにいられることはとても価値のあることだし、その上、幸運にも助けることができた。本当に最高だ」としつつ、「最多4度目の優勝というのもあるけど、ケガや僕が経験してきたことのすべて…それがこの計り知れない喜びをもたらしている。とても幸せだ、みんなをとても誇りに思う」と万感の胸中を明かしている。

 大ケガ、批判と幾多の試練を乗り越えた果てに、欧州王者が決まる舞台で“主役の座”が巡ってきたオヤルサバル。次は2年後、北中米で行われるワールドカップで、スペイン代表を2度目の優勝へと導くことに期待だ。