劇的バイシクル弾のベリンガム、決勝進出を手繰り寄せたワトキンス…… シアラー氏がここまでのイングランド代表MVPに選んだのは 「新たな風を吹き込んでくれた」
イングランド代表がEUROで悲願の初優勝に向けて前進している中、代表OBのアラン・シアラー氏がMVPとしてブカヨ・サカを挙げた。
サカは右サイドで圧巻のプレーを見せ、スーパーゴールなどでチームに貢献している。シアラー氏は彼のプレーを絶賛している。
サカは3年前の悔しさをバネに成長し、再び大舞台で輝くことが期待されている。
2大会連続でEURO決勝進出を決めたイングランド代表。悲願のEURO初優勝まで再びあと一歩のところまでコマを進めているが、そんななか、代表OBのアラン・シアラー氏はここまでのイングランド代表のMVPを挙げている。
ラウンド16のスロバキア戦で90＋5分に劇的なオーバーヘッドを決めたジュード・ベリンガムやラウンド8でPKをセーブしたジョーダン・ピックフォード、準決勝で後半ATに逆転ゴールを決めたオリー・ワトキンスなど試合ごとにヒーローが生まれているイングランド。その中でシアラー氏がMVPに選んだのはブカヨ・サカだ。
「サカは素晴らしいし、コビー・メイヌーもそうだ。彼には、何事にも動じないオーラがある。イングランドの守備が弱点になるのではないかと誰もが思っていたが、そうはならなかった。マーク・グエーイはジョン・ストーンズとともに素晴らしいプレイを見せた。ジョーダン・ピックフォードも言及に値する。PKを止めただけでなく、重要な試合で何度もビッグセーブをしているからだ」
「しかし、ブカヨ・サカが今大会で私のベストプレイヤーだと言わざるを得ない。彼は素晴らしいプレイを披露し、新たな風を吹き込んでくれた。誰もが彼を愛している。日曜日に彼がまた魔法のような瞬間を見せてくれることを期待しよう」（『Betfair』より）
サカはここまで右サイドで圧巻の存在感を見せている。左サイドがうまく機能しない中、右サイドが大きな武器となっている。右WBとしてここ数試合はプレイしているが、試合を増すごとにアーセナルで見せているようなプレイも見られるようになってきた。ラウンド8のスイス戦ではスーパーゴールを決めている。
イングランドの右サイドは決勝のスペイン戦でも武器になることは間違いなく、サカの活躍がイングランドの勝利には欠かせない。3年前のEURO2020ではイタリア代表との決勝戦、PK戦で失敗してしまったサカ。このことで人種差別を受けてしまった過去を持つが、再びこの舞台に帰ってきた。
3年前の悔しさをバネにレベルアップを果たし、より成長したサカがイングランドに悲願のタイトルをもたらす鍵となる。
