「彼はキャリアの中で最もタフな選手」メドベージェフがウインブルドン2年連続決勝へ進出したアルカラスを称賛!<SMASH>

AI要約

ウインブルドンでのメドベージェフの準決勝敗退を報告。試合振り返りやアルカラスへの称賛を伝える。

メドベージェフはアルカラスとの接戦を経て敗れ、準決勝での敗戦に悔しさをにじませる。

今大会での良い結果を受け、メドベージェフはパリ五輪に向けての意気込みを語る。

「彼はキャリアの中で最もタフな選手」メドベージェフがウインブルドン2年連続決勝へ進出したアルカラスを称賛!<SMASH>

 現在開催中のテニス四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝)は、現地7月12日に男子シングルス準決勝を実施。第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/世界ランク5位)が、第3シードで前年大会覇者のカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)に7-6(1)、3-6、4-6、4-6で敗退し決勝進出を逃した。敗戦後の記者会見に出席したメドベージェフは、試合を振り返りアルカラスのプレーを称賛した。

 今大会、第1週目を難なく勝ち上がってきたメドベージェフ。4回戦は、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同10位)が第1セット終盤で棄権しベスト8へ進出。そして準々決勝では、優勝候補の筆頭であるヤニック・シナー(イタリア/同1位)に6-7(7)、6-4、7-6(4)、2-6、6-3で勝利を収め、2年連続のベスト4進出を決めていた。

 準決勝では、前年大会の同ラウンドで顔を合わせたアルカラスと対戦。第1セットは低い弾道で積極的に攻めたメドベージェフがタイブレークで制し第1セットを先取する。しかしそれ以降は、アルカラスの鉄壁なディフェンスとパワフルなストロークに押され、第2、3、4セットを奪われ逆転で敗退。1年前のリベンジは果たせなかった。

 

 試合後の記者会見でインタビューに応じた28歳のメドベージェフは、「おそらく、僕のキャリアの中で最もタフな選手だよ」と前年大会覇者を称賛。「彼はよく走り、ほとんどのボールに追いついていた。ネットで決め切るべきポイントがいくつかあったが、それができなかった」明かし、次のように試合を振り返った。

「カルロスとの試合は、去年よりもずっと接戦だった。去年は試合を終えてコート外に出た時、『うわぁ、1時間30分で準決勝を終えてしまったんだ』って思ったよ。彼は僕を打ち砕いたんだ。

 今日は良い調子でプレーできていた。ただ、いくつかの重要なポイントを取ることができなかった。プラン自体は良かったと思うんだけど、いずれにしても十分ではなかった」

 聖地での敗戦に悔しさをにじませたが、良い手応えで今大会を終えたメドベージェフ。2週間後に控える「パリ五輪」(フランス・パリ/クレー)へ向けては、「この大会で良い試合ができたから、あまり準備はしていない。正直なところ、シングルスで優勝したり、メダルを取る有力候補だとは思っていないけど、挑戦してみるつもりだよ」と意気込みを語った。

 なお、メドベージェフに勝利したアルカラスは決勝戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)と対戦する。アルカラスの2連覇か、それともジョコビッチの25度目の四大大会制覇か。注目の頂上決戦は現地14日に行なわれる。

構成●スマッシュ編集部