雨に見たスターの本分 ソフトバンク2軍試合中止後、球場での一コマをカメラマン激写

AI要約

6月29日のタマスタ筑後での試合中止の悲哀

雨の中、ファンと交流する牧原大の姿

ファンと選手の心に晴れ間をもたらす

雨に見たスターの本分 ソフトバンク2軍試合中止後、球場での一コマをカメラマン激写

 【#アナザーショット!】

 「本日の試合は中止となりました」。こんなに心が沈む言葉があるだろうか。6月29日のタマスタ筑後。開かれる予定だったウエスタンのオリックス戦が、降雨のため開始20分前で中止となった。

 ファンと同様に雨合羽を着て準備万端だった私も肩を落とし、球場を後に。練習する選手を撮影するために室内練習場へ向かうと、選手たちを一目見ようとスタジアムと練習場の間に並んでいるファンの近くに誰かがいる―。けがで離脱し、実戦復帰を果たしたばかりの牧原大だ。

 雨の中を傘も差さず、差し出される色紙やボールに次々とサインしていく。普段は1軍で活躍する憧れの選手と間近で接したファンたちに笑顔が広がった。

 出場の機会が一つなくなり無念だろうに、自分がぬれるのもいとわず数十人のファンと丁寧に向き合う横顔にスター選手の本分を見て、カメラに収めた。試合中止に落ち込んだファンたちの心にも、晴れ間が広がったに違いない。(穴井友梨)

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