「Jリーグ→海外」の最高額は? 移籍金ランキング3位。異例中の異例? Jリーグで控えも6億超え

AI要約

浦和レッズからベルギーのシント=トロイデンへ移籍したGK鈴木彩艶の新天地での活躍に注目が集まる。

16歳5カ月でプロ契約を交わし、Jリーグではベンチを温めていたが、ヨーロッパ移籍を果たし、32試合に出場して経験を積んでいる。

コモが獲得に動いているなど、若手GKとして今後の市場価値が高まる可能性がある。

「Jリーグ→海外」の最高額は? 移籍金ランキング3位。異例中の異例? Jリーグで控えも6億超え

 欧州各国リーグは、2024/25シーズンに向けた準備を始めている時期で、今夏も様々な移籍市場の動きがある。シーズン途中のJリーグから有力選手が引き抜かれることが多いのもこの時期だ。今回は、Jリーグから海外へ移籍した日本人選手の中で、その移籍金が高額だった選手をランキング形式で順位ごとに紹介する。※移籍金や市場価値、スタッツは『Transfermarkt』を参照。順位が並んだ場合は同サイトの表示順位に準拠。

3位:鈴木彩艶(すずき・ざいおん)

生年月日:2002年8月21日

移籍先:浦和レッズ→シント=トロイデン(ベルギー)

移籍日:2024年2月1日

移籍金:400万ユーロ(約6.4億円)

 浦和レッズの下部組織で育ったGK鈴木彩艶は、クラブ史上最年少の16歳5カ月でプロ契約を交わした有望株だった。しかし、1つしかないGKのポジションをベテランの西川周作から奪うことはできず、ベンチを温める日々が続いていた。

 それでも、そのポテンシャルは国外でも高い評価を受け、イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドが獲得に動いていたという話も再三報じられていた。その後、昨年8月にベルギーのシント=トロイデンに期限付き移籍で加入し、今年2月に400万ユーロ(約6.4億円)で完全移籍となっている。

 このランキングに登場する選手たちは、そのほとんどがJリーグで実績を積んでから海外のクラブへ行った選手たちだ。その中にJリーグでほとんどプレーしていなかった鈴木が入るのは異例のことと言えるだろう。

 ベルギーに渡った鈴木は、2023/24シーズンにベルギー1部リーグで32試合に出場し、浦和時代よりも経験を重ねている。ヨーロッパではさらに知名度が高まってきているようで、現在は新シーズンからセリエAに昇格するコモが獲得に動いていることが報じられているところだ。

 シント=トロイデンが鈴木獲得に投じた400万ユーロの移籍金は、JリーグでベンチのGKに対する金額としては高すぎるものの、ヨーロッパ主要リーグのGKと考えればかなり安い部類だ。21歳という若さも手伝って、これから移籍市場を賑わせる存在になるかもしれない。