巨人・泉口友汰 遊撃スタメン争い参戦中/ルーキー中間報告

AI要約

泉口友汰は守備の安定感でプロでも活躍中。打撃面では課題を抱えるものの、チーム力向上に貢献している。

プロ初安打を放ち、スタメン起用も増えてきた泉口。遊撃手としての地位を築きつつある。

阪神戦での活躍や苦悩も味わいつつ、泉口はチームに貢献し続けている。

巨人・泉口友汰 遊撃スタメン争い参戦中/ルーキー中間報告

 欠かせない戦力になった。ドラフト4位で入団した泉口友汰は遊撃手としてレギュラーの座を目指す立場にいる。大阪桐蔭高から青学大、NTT西日本と強豪チームで腕を磨いてきた25歳は、「打つのってなかなか難しいので、守備からリズムをつくる意識で毎日やっています」と語るように、守備の安定感はプロの世界でもまったく見劣りしない。

 オープン戦でサヨナラ打を放つなどしてアピールを重ね、開幕一軍入り。しかし、11打数無安打でプロ初安打を放てないまま4月19日に二軍降格となった。再昇格後、5月8日の中日戦(バンテリン)で待望のプロ初安打を放つと、ようやく出番が増加。プロ2年目の正遊撃手、門脇誠の打撃不振により、5月中旬からはスタメン起用が続いた。

 同24日の阪神戦(甲子園)で戸郷翔征がノーヒットノーランを達成した歴史的一戦では、5回に決勝の左前適時打を放ち、好守も見せるなどフル出場。エースの1学年上にあたるルーキーは、「今までにないぐらいの緊張感を1年目に経験させていただいて、翔征に感謝の気持ちしかない」と、高校時代にもプレーした聖地、甲子園で躍動した。

 打撃面では打率2割そこそことまだ数字は物足りないが、阿部慎之助監督は「打率は低いかもしれないけど、ボールを見極められるから」と、数字に表れない貢献も見ている。併用が続く門脇とのスタメン争いが、チーム力アップにつながる。

写真=BBM