新発田南エース左腕・小林佑「長い戦いだった」今大会初の継続試合2日間で計13Kの快投/新潟

AI要約

新発田南のエース左腕、小林佑投手が2日連続で活躍し、新潟第一戦で9回を3安打に抑えて完封。計13三振を奪う快投を見せる。

小林は長丁場の試合に疲れを感じさせない投球で相手打線を抑え込み、最高のリスタートを切る。次戦は上越と対戦し、春の借りを返す機会に挑む。

新発田南は連投を乗り越え、小林の力投で勝利をつかんだ喜びは格別。小林自身もまだまだ成長できると語り、向上心を見せる。

<高校野球新潟大会:新発田南2-0新潟第一>◇11日◇2回戦◇新発田市五十公野公園野球場

 新発田南の“ドクターK”が2日連続で躍動した。エース左腕の小林佑投手(3年)が、今大会初の継続試合になった新潟第一戦で、9回を3安打に抑えて完封。2日間で計13三振を奪う快投を見せた。

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 小林は小さくほえた。最後の打者は直球で詰まらせての遊ゴロ。「長い戦いだったので、いつも以上にうれしい」。2日間に及んだ試合に加え、この日の1試合目が雨の影響で3時間遅れで開始。前日10日の試合開始10時42分から30時間2分後につかんだ勝利の喜びは格別だった。

 7回表無死から再開された2日目のマウンド。先頭の3番清田への初球はカーブから入った。「昨日も(変化球は)結構投げたんですけど、(相手が)どう出てくるか、ってことで。キャッチャーの須貝とも話して決めてました」。しっかりストライクを取り、カウント2-2からの5球目は真っすぐ。内角低めにしっかり収めて見逃しで11個目の三振を奪い、最高のリスタートを切った。

 前日は6回まで1安打に封じ、10三振を奪った。連投となったが、「スタミナはある方」と疲れを感じさせない投球で、相手打線を抑え込んだ。緩いカーブなどでカウントを稼ぎ、最速139キロの直球、切れ味鋭いスライダーで打ち取った。終わってみれば、8回まで毎回の13奪三振。それでも「真っすぐがたまに思うところにいかなかったし、他の球種の完成度も上げたい。まだまだこれから成長出来る」と、試合後も左腕の向上心はつきなかった。

 次戦3回戦は、15日に第5シードの上越と対戦する。春季大会4回戦では、中継ぎとして5イニングを無失点に抑えながら、チームは3-4で敗れた。計135球の力投から中3日で迎える一戦となるが、「(チームとして)リベンジでもあるので、しっかり調整して、自分が先発出来るように。最高の状態で挑んで、絶対に勝ちたい」。春の借りは、夏でしっかり返す。【大島享也】