広島は降雨ノーゲーム それでも野間の“ノー勘”走塁に安仁屋宗八氏がバッサリ「あれは暴走じゃ」

AI要約

カープは雨天中止となった巨人戦で、守備面や走塁面でのプレーに良い要素と悪い要素があった。特に走塁ミスが目立ち、得点力不足を感じさせた。

勝敗に関係のない試合であったが、成績や記録を残さなくても、選手たちは常に全力を尽くして戦う姿勢が求められる。

セ・リーグは投手力勝負が多いため、得意とする広島は投手陣を中心に調整し、勝率を保ちながら後半戦に備えることが重要だ。

広島は降雨ノーゲーム それでも野間の“ノー勘”走塁に安仁屋宗八氏がバッサリ「あれは暴走じゃ」

 「広島(降雨ノーゲーム)巨人」(10日、マツダスタジアム)

 1-1で迎えた四回、巨人の攻撃中、悪天候のため降雨ノーゲームとなった。勝敗には関係なかったが、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は三回に見せた広島・野間峻祥外野手(31)の走塁失敗を「暴走」とバッサリ。得点力不足に苦しむ中、走塁への集中力と高い意識を求めた。

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 雨天中止になって勝敗とは関係のない試合になかったが、カープには言い面と悪い面の両方があったね。

 最初に見せた言い面は小園の守備。二回1死二塁で若林の難しい三塁線のゴロをうまく処理して一塁でアウトにした。これが抜けていたら巨人に2点目が入り、厳しい状況になっていたからね。先発した九里もそうだが、気合いが入っていた証拠だ。

 攻撃では三回1死二、三塁で上本が打ち上げたライトへの浅い飛球に、秋山がタッチアップで生還した。雨が激しく降っていたことも頭にあったのかな。思い切りよくスタートしたこの判断を褒めたいね。

 ただ、二塁ランナーだった野間は暴走ですよ。丸の送球が一塁側へそれたのを見て慌ててスタートし、結局、挟殺にあってアウトになった。

 タッチアップの動作が見られなかったのに、あのタイミングで三塁へ走ってもセーフになるのは到底ムリ。中途半端すぎた。

 前の打席でヒットを放っている小園が次に控えていたのだし、冷静に判断するべきだったと思うね。

 得点力に苦しむチームだけに単純な走塁ミスはもったいない。貴重な走者なのだから、常に神経を集中させて次の塁を狙ってほしい。

 この試合はノーゲームになった以上、成績も記録も残らないが、やるべきことはきっちりやっておかないと。そのうえで勝ったり負けたり。今は連敗中だが、深刻になる必要はない。

 特にセ・リーグは“投高打低”の傾向が顕著で投手力の勝負になる試合が多い。それは広島の得意とするところなのだから、まずは勝率5割を保ったうえで球宴後の“後半戦”に入っていくことだ。

 そのためには疲れの見える投手は早めに登録を抹消して2軍で調整させるのが賢明。島内の抹消は1週間遅かったように思うね。

 リリーフ投手として1軍にいると、いつ投げるか分からないから調整するのが難しいんですよ。体力を消耗するし、精神的にもきつい。

 2軍には野村祐輔がいるし、夏場に強い中崎もスタンバイしている。こういう選手をうまく使っていけば、苦しい夏でも何とか乗り切れるのではないか。