確かな収穫と「痛恨」が入り交じったソフトバンクのサヨナラ負け…この1戦でオリックスは4月以来の勝率5割復帰【#好球筆打】

AI要約

オリックスに逆転サヨナラ負けを喫したものの、打線が復調し、新人選手も存在感を示すなど、前向きな要素もあった。

一方で、宿敵オリックスが勝率5割に復帰し、直接対決を残す中、痛い1敗となった。

今後に向けてチームは不安を感じさせないよう、さらなる好成績を目指していく必要がある。

確かな収穫と「痛恨」が入り交じったソフトバンクのサヨナラ負け…この1戦でオリックスは4月以来の勝率5割復帰【#好球筆打】

 ◆オリックス4×―3ソフトバンク(10日、京セラドーム大阪)

 【記者コラム/好球筆打】

 いろんな感情が湧き起こる、今季4度目のサヨナラ負けとなった。というのは、痛恨の逆転サヨナラ負けだけども、確かな収穫はあったと前向きになれる要素と、やはり負けは負けとして痛いと思える要素が入り交じった1敗だからだ。

 前向きになれる要素として、一つは主軸が久々に打点をマークしたことが挙げられる。まずは4回。4番山川に6戦ぶりの一発が飛び出した。さらに3番栗原が5回に同点三塁打、8回には8号ソロと2打点を挙げた。

 主軸が打点を挙げるのは7月2日の西武戦(東京ドーム)以来、実に6戦ぶりだった。中でも、8回に飛び出た栗原の一発は一時勝ち越しとなる一撃だっただけに、チームの勝利につながらなかった事実は残念だが、こればかりは仕方ない。

 他にも、相手先発の宮城対策として今季4度目の1番起用となった今宮が3安打で打線をけん引したり、3回から3イニング任されたルーキー大山が1安打無失点と存在を示したのは何よりの収穫だ。小久保監督も「大山がよかったし、正木もよかった」と宮城から2安打した正木の名も自ら挙げ、称賛するほどだった。

 一方で、少々痛い1敗と感じたのはこの1勝で、宿敵オリックスが4月29日以来の勝率5割に復帰したことだ。まだ12・5ゲーム差と開きはあるが、直接対決を13試合も残す。不安まではいかないが、不気味ではある。(石田泰隆)

【#10日のOTTOホークス情報】